国語の教員でしたが、アメリカで子育てをして、日本に帰国しました。

高校の国語科教員を退職し、長女が1歳の時に渡米し、2022年に帰国しました。3人目も無事出産しました。

2023年もよろしくお願い致します。

あれよあれよという間に、年が明けてしまいました。新年初投稿です。皆様良い年末年始をお過ごしになられたことと思います!

 

年始からさっそくスローペースな当ブログですが、2023年もどうぞよろしくお願い申し上げます!

 

昨年の2022年は、けっこう思いっきりTwoSetのことを書いて、コメント欄やインスタに感想をいただけるようになり、この地味な当ブログも何か新しいフェーズに入ったような気がしました。

基本的に自分が書いてて楽しいことだけを書いてきたのですが、同じように楽しんでくださる読者の方の存在を、より近くに感じられるようになった…そんな一年でした。何より日本への引っ越しもありましたしね。

今や完全にTwoSetファンブログと化してしまいましたが、実はまだまだ書きたいことがたくさんあるので、のんびり書いていきたいと思います。

 

実は1月は、音教(桐朋学園大学附属子どものための音楽教室の略称で、音教といえばここのことを指す、というのを入室してから知りました…)のおさらい会(学科生)と、習っているバイオリンの先生のお教室のおさらい会が立て続けにあり、後者では次女がおさらい会デビューをするのと、同時に私も子ども達と一緒に弾くことなってしまい(アンサンブルもあって、子ども達は何曲も弾くのです!)…毎日てんやわんやで本当に時間がありません…!週末も合わせ練習が入るし…!

 

そんなこんなで、少しずつ記事は書いているのですが、全然追いつかないどころか文字にすらできていない、でも書きたい…ということが多すぎて悶々としております。終わったら書きますね。。。

つくづく、ブログが生き甲斐なんだなーと思います。思っていることを言語化したいんです。できないままだとストレスが溜まってしまうんですよね。インスタは、映えない写真と映像しか撮れないので全く更新できていないし、そもそも長女が撮られるのを嫌がるようになってしまいました。1月1日から#100daysofpractice やるの夢なんですけれど…自分でやるか…2024年の目標です(笑) 

 

ところで!年始から楽しみなニュースが飛び込んできましたね。

 

TwoSet Violin が、笑わない謎のベーシストDavie504とシンガポールで直接対決です!


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Twoset vs Davie504

2023年2月17日(金)

@The Star Performing Arts Center in シンガポール

!!!!

 

生放送チケットは1月17日発売!

 

…有料か〜(いくらだろ?ワールドツアー2021みたいに、$20くらいかな?)

 

買うしかないですね。お小遣いためて。私に選択肢はありません。

↑の動画の最後に流れている曲…何序曲だったかな〜学生の時弾いたので…懐かしいんですが…思い出せない。

 

それにしても、前回のコラボからもう一年経っちゃったのか…。ていうかこの人達、何年間争ってるの!?

 

昔、過去のバトルをまとめた記事から、昨年の爆笑コラボまで、貼り付けておきますね。2020年からやってるんですね…笑

Save Violin-chan!!!!\(^o^)/

 

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↓音楽バトルの一年半後、突如始まった Save Violin-chan! コラボシリーズ(傑作でした!)

緊張感あふれるコワモテキャラが売りのDavie504も、TwoSetの二人が醸し出すハッピーな雰囲気に飲まれ、思わず顔がほころんでしまうシーンがたまらなくおかしいです…。


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次回は、卯年になってもまだ続く、タイガーマムシリーズ…の予定です。

4ミリオン・メンデルスゾーン!と、ラ・カンパネラ。

だいぶ時間が経ってしまいましが、ようやく記事にします!

ありがたいことにリアルライフが充実していて、どうにもブログを書く時間が取れないのです…。

我が家はテレビが地上波に繋がっていないので、サッカーワールドカップが開催中なことも、日本代表が決勝トーナメントに進出したことも、SNSを通じてくらいしか知らなかったのですが(汗)、何はなくとも!メンデルスゾーン!!です!!

 


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※レイ・チェンとN響メンデルスゾーンでもなく!!(聴きに行きたかった〜!)

 

私は前日、ほぼTwoSetのファンアカウントとなっているバイオリン用Instagramアカウントで宣伝ストーリーズを作成し、流していたのですが、なんとTwoSet公式アカウントのストーリーズにメンションされました!

 

ほぼ日本語で作っていたのが、逆によかったのかもしれません。もう、見た瞬間「わ゛!!!!」て声出ちゃいました(笑)このブログの読者の皆さま、リアクションしてくださってありがとうございました!

 

Violinist.com : Brettへのインタビュー記事↓

www.violinist.com



発売から数分で瞬間蒸発した現地公演チケット、一体どんな人たちの手に渡ったんだろう…と思っていましたが、若い女性が多かったようですね〜。

 

The Strad の記事↓

www.thestrad.com

 

お友達にこちらの記事も教えていただきました〜。

www.shure.com

こちらは、録音、ヘッドホンなどの機器のメーカーの記事です。これまでにない感じの記事ですが、新たな層に二人のことを知ってもらえる、良い記事ですね。二人の動画がきっかけで、他のソリストのコンサートに足を運ぶようになった人がいる、という話をソリスト本人からきいたというのは、初耳でした。私もそんなライトな音楽好きの一人です。二人の活動がなかったら、ここまで気軽にクラシックを楽しめていなかったと思います。元々好きではあったのですが、オーケストラがメインで、個別のソリストの名前とか、全然知らなかったんですよね…。ソリストってなんだか高嶺の花で、あまり身近には感じられないじゃないですか。だけど、当然血の通った人間で、意外にお茶目なところがある…なんて知ると、すごく親近感が湧きます。応援したくなります。実際に観られるなら、会いに行きたくなりますよね。ハリウッド俳優に会える機会なんてそうそうないけれど、ワールドクラスのソリストなら、チケットさえ手に入れば、観に行けてしまうんです。クラシックって、ほんとファンのしがいがある趣味だと思います。

 

この動画も教えていただきました。作者のものすごいパッションを感じます。作者と一緒にBrettのメンデルスゾーンを反芻できますよ。


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さて、あまり必要ではないかもしれませんが、私の感想です。

 

まず、前プロとしてのシンガポール響の「フィガロの結婚」ですね。「ああ、私の通った田舎の中学校、掃除の時間いつもこれと魔法使いの弟子が放送でかかってたな〜」とか思いながら聴きました。今思えば魔法使いの弟子が掃除の時間にかかるってなかなかのセンスですね。それとなんでフィガロの結婚だったんだろう???

 

そういえば、シンガポール響のセカンドヴァイオリンのトップに、TSAのモデルやショート動画に出演していたヴァイオリニストのJoanneさんが入団していたんですね。SSOのインスタで10月16日に投稿されていました(Tseng Chien-An のお名前でしたね)。彼女はアメリカの西海岸の名門、コルバーン・スクール( The Colburn School Conservatory of Music)へ通われていたんですよね。東海岸の名門カーティスと同様に、学費・寮費・食費が全て無料ということで、世界中の才能をかき集めている学校です。ひときわ華やかなお顔がEddyとBrettの間からよく映っていました!

 

 
 
 
 
 
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Singapore Symphony Orchestra(@singaporesymphony)がシェアした投稿

 

さて、ついに本プロ、Brettの登場です!2人での挨拶の後にソリストとして入場するBrett。メンコンは前奏が短いから臨戦体制とるじゃないですか。で、指揮者が振り始めたら、ん!?なんか違う…これは!ブルッフ…!!ブルッフじゃん!!て、怪訝そうな顔をしてから意味を悟って弾き始めるBrett、最高でしたね!!わざと盛大にビビラート(緊張して右手が震えること、こう呼んでるのは私がいたオケの人だけ???)かけててさすがでした!!

 

この元ネタは、以前の動画↓に出てきた、ベルリン・フィルのリハーサルで起きたらしいドッキリです。


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4:40あたりから。日本が誇るベルリン・フィル第一コンサートマスター樫本大進さんが、サントリーホールでソロを弾くリハーサルで起きたドッキリだそうです。この時演奏する予定だったのはプロコフィエフの2番だったのですが(これも前奏が短くすぐにソロが始まる曲)、みんながメンコンの前奏を弾き始めた…!時間にしておよそ2秒で瞬時に対応してソロ弾き始める…って、すごいです。ていうか、しれっとこんなドッキリ仕掛けてくるベルリン・フィル…怖〜!!でもこういう事が積み重なって、コンマスというのは団員達の信頼を得ているんでしょうね。ほんと恐ろしい世界ですが。

www.newsdigest.de

 

ところで、ベルリン・フィルには第一コンサートマスターが3人いるそうです。「第一」って日本語になっていると、「第二、第三…」ているような気がしますが、実際は3人の第一コンサートマスターと、1人のアシスタントがいるだけなんだそうです。

もう一人の第一コンサートマスター、ノア・ベンディックス=バルグリーさんは、この動画のコント(笑)で出演されています↓


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さて、気を取り直してもう一度!

今度はほんとにメンデルスゾーンだよね?と指揮者のスコアを確認して(笑)始まります。ストラドが美しく響いていましたね〜。もうなんか万感の思い…。これまでのBrettの道のりを考えると、胸が一杯になって泣きそうでした。家族が起きてなかったら泣いてただろうな。うちの子ども達、やはりというか、予想通り寝かしつけに失敗して、結局最後まで一緒に観てしまいました。三女は9時頃寝ちゃいましたが。

第二楽章を情感たっぷりに弾くBrettもよかったですね〜。ずっと観ていたい。カメラワークも最高でした!

第三楽章はもうお祭りですね。Brettの喜び、Eddyの想い、全部感じて世界中と共有できている感じがして、最高の気分でした!私、今回初めて、インスタでリアルタイムにストーリーズを作ってみたのですが、楽しかったです!また何かあったらやりたいと思います。

 

Eddyも加わってのバッハのドッペルも良かったですね〜。二人が並んで立っていると、すごく安定している感じがします。名言” Two is better than one “ !! Brettもこころなしかほっとしているように見えました。

一楽章が大好きな長女は「三楽章もカッコいいね!」と大興奮。早く弾けるようになりたいな〜と言っていますが、年明けのおさらい会のためにドッペルは先送りになっています。来年は本当にコンクールにも挑戦するようですし…弾けるようになるのはまだまだ先かも…?

 

Eddyのまさかのラ・カンパネラもあり(笑)、大満足の2時間でした!コメディ要素は少なめで、演奏自体は本格的なクラシックのコンサートなのに、こんなに若い人がたくさんで大成功というのは、本当に歴史に残ると思います。ありがとうSSO!!ありがとうTarisio!! 

そして2023年、World Tourの告知がありました!2023-2024となっているので、年をまたいでの大規模なツアーになるのでしょうか!!日本に来て〜!!

Come to JAPAN!! Pleeeeeeeeeeeeeeeeeeese!!

 

BLACKPINKの件

私も公式にメンションされたからだと思うのですが、BLACKPINKファン:Blinksからたった一件だけ、心無い言葉を頂戴しました。多分、メンションされてる人全員に、コピペでやってるんだろうけれど。ほんとヒマだな〜と思いますね…。TwoSetも影響力が大きくなってきているから、昔だったら歯牙にもかけられなかったところが、思わぬ反応をされるようになってきているのかもしれません。私個人としては、低レベルな嫌がらせには負けないでほしいけど、変な騒動に巻き込まれたり、危害を加えられたりしないかが心配なので、あまりやりすぎないでほしいな、と思います。

このブログも荒らされませんように…何の影響力もないので…お願い見逃して!日本の中でも圧倒的にBLACKPINKファンの方が多いと思うのですが、このことをきっかけにTwoSetにも興味を持ってもらえるような記事を書こうかな…と考えています。間違いなくEddyはKpopファンなので、そこを誤解されないといいなと思います。

 

…と思っていたら、こんなインタビュー動画がアップされました!すごく良いインタビューです。Sumikoさんグッジョブ!一連のBLACKPINK騒動について改めて話しています。TwoSetの名前の由来についても、(やっぱり2Cellos なんですね笑)この動画のBrettの雰囲気がなんかすごく好き。↓


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ラ・カンパネラといえば、日本ではフジコ・ヘミングさんのイメージが強すぎて、ピアノ曲だと思ってる人が多いと思うんですよね。だから、BLACKPINKがヴァイオリン曲として引用しているのは、さすがだな!って思ったのです(ホントだよ!)。韓国はポップスでもよくクラシック曲を引用しているし、Baby Shark で世界を席巻した Pinkfong の動画なんかでもさらっとクラシック曲を取り入れていて、子ども達にとって良いなあと思ったものです。

 

HIMARIさんのラ・カンパネラ(動画の後半)。何度聴いてもすごすぎる…。神童の演奏で心の浄化をしよう…。


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ラ・カンパネラといえば。亀井聖矢さん、ロン・ティボー優勝おめでとうございます!10歳の時の演奏がすでにYoutubeに残っていたんですね〜。若いって素晴らしい…。先日演奏を聴く機会があって、たった一曲だったのですが、音と醸し出す空気に圧倒されました。そのコンサートのレポートも早く書きたいな〜なんて思っているのですが。書きたいことが多すぎていつになるやら…。


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船便が到着しました…!

お久しぶりです。ここのところリアルライフが忙しすぎて、ご無沙汰してしまいました…。


何よりもまず!なんと!ようやく、船便が到着したのです!


アメリカを発つ前日に積み込まれ、そこから離れ離れになっていた多くの家財道具達が、半年の時を経て我が家へ到着しました。


半年…。


通常、航空便は1ヶ月、船便は3ヶ月と言われています。すぐ使いたいものや軽いものは飛行機、飛行機に乗せられないものや嵩張るものは船に、荷物を分けて運ぶのです。


待っている間、もう、行方不明なのではないか…、到着しないのではないか、と、正直、諦めかけていました。

6月に届いた航空便には、入れると言っていたのに、ほとんど必要なものが入っておらず、モニターは来ても脚が無いなど、ほぼ無意味でした。夫の仕事に必要なものは、買い直していました。


その他のもので、帰ってくるのがわかっているものは、再び買うのもなあ…という、信じたい気持ちもあり、極力同じような家財は買わないようにして生活しました。この半年間…日本から持っていったダイニングテーブルと椅子には思い入れがあったので、間に合わせで買ったニトリのちゃぶ台と座布団で生活していました。


他に新たに購入したのは、木の枠のベンチのようなソファだけです。テレビも無し。リビングは不自然なくらいにガラガラでした…。


シアトルの港に5ヶ月間放置された家財達…。コロナなのか何なのかわからないのですが、人手不足でコンテナが積み込まれないのです。どうやら今度こそ積み込まれたらしい、という情報が入ったのが10月頭。そこからいくつかの港を経由して、横浜港に着いたらしい、という知らせを受けてからは正に電光石火のごとく、1週間で我が家へやってきました。日本の物流神!


結果的には、あまり家財をそろえていなくてよかったです。何と言っても日本のマンション(アパート)。ガラガラだったリビングは、段ボールの山で埋まり、置き切れない荷物は他の部屋へも置かれ、家中段ボールだらけになりました。全てが運び込まれた直後は、家族で食事もとれないくらいの状態で、不安で胸が押しつぶされそうでした。


明日からの生活どうしよう…。


それからは荷解きをしては捨て、荷解きをしては捨て…の生活です。これまでですらほとんどなかった空き時間が、全てその作業に持っていかれるので、かなり疲弊しました。その合間にハロウィンがあり、ハロウィン衣装を掘り起こしたり、パーティーしたりしました…。また、次女と三女が通っていたスクールが突然の閉鎖を予告され、新しいスクール探しに奔走したり…。本当にドタバタでした。


気がついたら…あと1週間ほどに、4ミリオン・メンデルスゾーンが迫っているじゃないですか!


8:30pmか〜…子ども達をなんとか寝室へ押し込んで観るしかないな〜。子ども達とはアーカイブを観よう…。


何はともあれ、楽しみですね!

書きたいことは、溜まっているのですが、少し生活が軌道に乗ってから、ぼちぼち書いていきたいと思います。(いつもこんなことを書いてる気がしますが…)

「タイガー・マム」は何を目指す?〈2〉−アメリカの厳しい名門大学入試の世界

タイガーマムシリーズ第二弾ということで、この回からしばらくアメリカの大学入試を、特に名門大学と言われる大学について書いていこうと思います。私は専門家ではありませんから、限りある時間の中で今のところ自分が得た情報ですので、それだけご了承願います…。

 

タイガーマムの課題図書

ところで、自分は「タイガーマム・ウォッチャー」ではないか、と書いておきながら、根本的な情報を見逃していました!

「タイガーマム・ウォッチャーの課題図書」ともいうべき書籍があったのに、その本をまだ読んでいなかったのです!!

 

 

 

約10年前にアメリカで出版されるやいなやベストセラーになり、賛否両論を巻き起こしたそうです。ここから「タイガーマザー( tiger mother,  tiger mom )」という言葉が生まれたのです。アメリカ発の言葉だったのですね!どうりで!我が子をピアノやバイオリンの神童に育てながら、ハーバード進学などのエリートコースを目指す…タイガーマムの真髄がここに…(ごくり)

これを読まずしてタイガーマムを語る資格全く無いな…と思い、早速読みました。最近は読みたい本は全部Kindleなのですが、これは日本語版が電子書籍で出ておらず、図書館で借りました。なぜか(?)斎藤孝先生翻訳ですよ!あとがきも書かれています。そのあまりに衝撃的な内容に、斎藤先生も翻訳に苦労されたのではないでしょうか…。この本のレビューはまた別の機会にすることになると思いますが、真のタイガーマムの方は読む必要は無いと思いました。タイガーマムにとっては当たり前のことだけが書かれているはずです(笑)。

 

アメリカの厳しい名門大学入試の世界

さて、今より遡ること約1年前、アメリカの大学入試制度について調べるのが面白くて、ハマっていました。というより、これまで無知すぎたので、日本との違いに驚いて調べてみると、知れば知るほど楽しくなったのです。記事自体は昨年末から少しずつ下書きを書いていたのですが、その頃TwoSet熱が再燃してしまい、全く筆が進まなくなってしまっていました。

しかし、ここで意を決して、これから数回に分けて米大学シリーズを書きたいと思います。(TwoSetも出てくると思います)

 

私はこれでも一応、前職は高校教員で、東京のごく平均的な(要するにあまり勉強が得意ではない)高校生を10年間指導してきたこともあり、進路指導部にいたり、高3担任を2回したこともあるので、少しは受験のことがわかっているつもりです…。(もう退職して6年以上も経ってしまいましたが)

そんな私も、アメリカの大学にはほとんど縁がなく、私にとっては謎に包まれていました。

アメリカの入試制度はこれから先も変わっていくでしょうし、こたびのパンデミックで転換期を迎えたようなところもあるのですが、今現在わかっていることをまとめてみて、これからどうしようか考えていこうと思っています。

 

生まれる前から始まっている!

調べてみてわかったのですが、アメリカの大学入試は「生まれた時から始まっている」といっても過言ではありませんでした。まさにそれまでの人生の総力戦です。

日本の大学が主に「その時点での学力」で選考されるとすると、アメリカの大学は「全人格、それまでの人生、いや、もっというと生まれる前の親の代から」選考されます。もちろんテストによる学力も要素の一つですが、数多くある要素の中の、ただの一つに過ぎないのです。

(ちなみに「人生の総力戦」という言い方は間違っていると夫氏から指摘を受けました。そうではなくて、「人生が総力戦」なのであり、大学受験のために人生があるはずはなく、人生のために、一つの通過点として、大学受験があるのだ、というのです。全くその通りだし、そのように子育てしていくべきだし自分の人生もそうありたいと、改めて考えました。でも、実際アメリカの大学入試がそんな感じなのです。)

 

では、アメリカの大学に行くにはどのような選考が行われ、どのような力が必要とされるのでしょうか。

 

アメリカン・ドリーム

タイトルに「名門」と入れたのは、アメリカには「コミュニティ・カレッジ(日本では略してコミカレ)」といって、ほとんど選考のないに等しい、誰にでも門戸を開いている公立の二年制の大学がたくさんあり、どこでもいいというのであれば、そこへ入ることはまず確実にできそうだからです。この「コミカレ」から名門の四年制大学編入することも可能なので、決して軽んじているわけではありません。実際、そのようにして学歴を積んでいくことはアメリカでは普通のことですし、それができるというのがアメリカの良いところなのです。アメリカン・ドリームを成し得ることのできる所以だと思います。

だから、もし希望のところへ入れなければ、コミカレへ進めばいいのだと思います。でも、とりあえずは「名門」と呼ばれる大学への直接の入り方を知っておけば、他の多くの大学へも応用がききますし、日本の大学のAO入試への出願を考える際にも役に立つと思いました(アメリカの大学入試制度を真似したものがAOなので)。

 

リクナビ等の就職・転職サイトにも似た出願制度

アメリカの大学の出願は、日本以上に併願が容易です。日本の「国公立大学」に当たる「州立大学」でも、もちろん私立大学でも、日本で就活生が使う「リクナビ」のようなオンラインのシステムで、一括で20校まで同時に出願することができ、個別の試験を受けに行く必要がありません。個別で課されるのは、大学独自の「エッセイ」や、卒業生が行う面接で、それがない大学もあります。

 

日本では国公立なら「前期日程」で受ける大学をどこか1校に絞る必要に迫られます。「中期日程」も「後期日程」も受けられる大学や学部が少なく、合格者数も極端に少なくなるので、実質的にはほとんど機能していないからです。更に、私立を受験するとなると、それぞれ個別の試験を受けに行く必要があります。私立にも「共通テスト利用入試」なるものがあり、共通テストの点数を送るだけで合否が出るという楽な出願方法がありますが、1ランク上の受験生の滑り止めとして利用されているのが実情なので、必然的に合格ラインが高くなることは考慮に入れておかなければなりません。

(つまりトップ私大の共通テスト利用で合格するような受験生は、トップ国公立の二次試験に進むレベルであって、私大側としてはこのような生徒のセーフティーネットとしての役割を狙っていると思われます。だから、共通テスト利用は挑戦レベルの第一志望の私立受験に使ってはいけない方式です。ちなみに慶応はセンターの頃に共通テストを用いた選考を廃止しています。)

 

アメリカの大学入試は簡単なの?

日本国内ではトップの大学は東大京大以下国公立早慶上理…と決まっている感じがしますが(もちろん異論はあるかと思います)、アメリカでは必ずしもそうではありません。それぞれに強い分野があったり、特色ある大学が、それぞれ東大以上のレベルでたくさんあるのです。東大相当もしくはそれ以上のレベルの大学に、何校も個別試験無しで出願し放題…。ちなみに受験料は日本の大学の4〜5分の1程度。日本では受験料の観点から、多くても一年で10校程度の受験になるので、アメリカで20校くらい受けるのは普通といえるでしょう。「数が打てる」という意味で、何だか「東大よりも簡単なんじゃないか」…という錯覚にも陥ってしまいます…。

 

では、実際はどうなのでしょうか。

 

アメリカの「名門」大学といえば、東海岸では「ハーバード」、西海岸では「スタンフォード」という名前がよく知られているかと思いますが、これらはどちらも私立です。アメリカでは、歴史的に私立大学が先にできたこともあり、州立大よりも私立大がトップに君臨しています。その私立の中でも象徴的な大学群を「アイビーリーグ」と呼びます。東海岸の歴史ある伝統校群で、「ハーバード」を筆頭に「ブラウン」「コロンビア」「コーネル」「ダートマス」「プリンストン」「ペンシルバニア」「イェール」の8校を総称した呼び方です。ここに西海岸の「スタンフォード」は含まれません。しかし、スタンフォードは「西のハーバード」と呼ばれるほどの難関であり、難易度としては他のアイビーをしのぐほどだそうです。西海岸には他に「西のMIT」である「CALTEC(カルテックカリフォルニア工科大学)や、「UCLA」「UC Berkeley」といった名門州立大学、「UCLA」のライバル校と言われる「UCS(南カリフォルニア大学)」(←音楽学部では五嶋みどりさんが教鞭をとっていることでも有名)もあります。

更に東海岸には名門リベラルカレッジ群もあります。(リベラルカレッジの説明は後にすることになるかと思います)

いずれもが世界大学ランキングにおいては東大京大相当か、はるかそれ以上のレベル…。しかし、日本のように大学へ出向いて受ける個別試験は無し…。では一体どのような人物が、そういった名門大学に合格するのか?私の興味と疑問は尽きませんでした。

 

とても中途半端ですが、ここで一旦区切ります。ここから長くなりそうなので、今後数回に渡って書くことになります。

 

次回は、私が実際に読んだ記事や書籍から、それぞれどのような受験生が合格しているのかをざっくりとまとめたいと思います。

 

アメリカの「共通テスト」的位置付けのテスト「SAT」は本当に簡単なのか!?

↓オススメに出てきて、観て笑いました(笑)「SAT」の数学は簡単みたいです…簡単なんですけれど…そう甘くはないのがアメリカの入試です…。


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8歳長女の日本語状況(8歳0ヶ月、 在米6年で日本へ本帰国)

長女、8歳になりました。

 

誕生日の関係で、日本では小学2年生を5月からもう一度やっている感じになっています。アメリカでは早生まれで4月いっぱいまで2ndにいたので、もうほとんど学年度終了というところで、この9月から3rd Gradeの予定でした。

 

半年ごとの成長記録を細々と続けているので、今回も書きたいと思います。次女や三女も元気にすくすく育っています!(一言で片付けてごめん、次女、三女!インスタにはもう少し投稿したいと思っています。)

 

バイオリンとは別に、学習専用のインスタアカウントがあるのですが、最近投稿する暇がなく、眺めるだけになってしまっています(汗)。たま〜にストーリーズを流すかもしれませんので、よかったらフォローしてみてください。(最近、インスタはストーリーズを使うのが楽しいのかも…というところがわかってきました…)

 

↓学習用インスタアカウント

@nicota_edu



Z会小学生コース4年生中学受験講座はお休み中

長女はキンダーの年に小1コースを始め、今年は4月から小4中学受験講座を受講しています。

 

受講といっても、解約しようと思っていたところが自動継続になってしまったので、そのまま教材は受け取って、実際は手をつけていません。本当は、夏休みの間にストップしていた小3の途中から手を付けようと思っていたのですが、まだ船便が届きません。というか、まだ現地にあるらしいです!

Z会に言えば紙の教材なら再度送ってくれるようなので、そうしたいと思います。小4講座までで一旦退会して、小4になるまで自分のペースで頑張って、小5になったらまた再開しようかな〜という感じで考えています。オンライン教材も、退会してから一年間は利用できるとのことです。

今度、漢検9級(小2レベル)を受ける予定なので、合格したら小3講座の続きを取り組もうかな…と思っています。



日本語 読み・書き

日本へ帰国してから、日本の普通の公立小学校へ通っています。5月から通い始め、一学期を終えた感じからみて、長女の日本語力は他の子と遜色ないレベルです。

読みに関しては、日本へ来てから鬼滅のノベライズ版にハマり、学校ではそれを読んでいるらしいのですが、読んでいると色んな子が興味を持って話しかけてくれるみたいです。私から見て、鬼滅のノベライズ版は長女にとってかなり背伸びしていると思うのですが、ちょっと残酷な描写がある…という話なのでアニメも漫画も我が家では禁止していました。でもアメリカでも流行っていたし、長女は興味津々だったのです。小説ならいいよ…ということで、ノベライズ版を読むことになりました。面白いらしいです。

書きに関しては、2年生の漢字をほぼ1から学校で教えてもらえるので、進度としては丁度良かったです。作文はよくできている、と先生から太鼓判をもらい、長女の自信になっているようです。この夏は小規模な作文コンクールにも挑戦しました。面白い作文が書けたと親としては思っています。

 

日本語 話す・聞く

長女は早口だったり、ボソボソ話したりして、よく聞き取れないことがあったのですが、長女の同級生と話すと、「みんなこんな感じなんだな〜」と安心しました(笑)。

日本語の聞き取りは全く問題ないようです。むしろ、「日本だと、みんな何言ってるのかわかる!」と言っていました。やっぱり英語だとわかっていなかったのですね…(笑)。そのかわり、こちらが何言ってるのかもみんなわかるから、気をつけないといけないよ、という話をしました。

 

算数

Z会は(難しすぎて)一旦お休みしていますが、四則計算を継続して鍛えています。特に、割り算は市販の割り算だけの問題集を買って、少しずつでも毎日解く…を日本に来てからも続けています。本当に毎日はできてないのですが。割り算の筆算は、実質的には掛け算と引き算の訓練になるので、一石三鳥なのです。

四則計算自体に苦手意識があったり、つまずきがあったりすると、時間や速度、面積、体積…全てに影響が出るので、学習を進めるよりはまずは計算だな〜と思って今は取り組んでいます。別にナントカ先生や◯◯ママの本を読んだわけではないのですが…(そろそろ読もうかな)。子どもの理解やペースに合わせて学習を進めていけるのは、家庭学習の良いところだと思います。

 

英語

夏休み中にメールが来てわかったのですが、実は長女、英語を第二言語とする生徒向けのELLを卒業できたそうです!渡米6年、長い道のりでした…。ようやく完全にネイティブ達に混じって授業が受けられる…という時には既に日本へ帰国していた、ということになってしまいました。

でも…これでようやく、「英語と日本語の両言語を学年相当レベルにする」という当初の目標が達成できました!あくまで「現2年生」時点で、のことなのですが。これから英語のレベルを学年相当に上げていくことは簡単ではありませんが、読み書きがだいぶできるようになっているので、日本語と一緒にこれからも頑張っていこうと思います。(まだほとんど読み書きができない次女、三女が問題だな〜と思っています…)



バイオリン

スズキ式の教室ではなく、個人の先生に習うことにしました。スズキのことも、音教のこともよくご存知で、いつも褒めてくださる桐朋ご出身の素敵な先生に、親の私までいつも元気をいただいています!

現在スズキの教本4巻、ザイツの3曲目を仕上げているところです。我が子にしては上出来のペースで、音程に関してはもう私の出る幕はありません…。自分が小2の時よりは、ずいぶんましだと思います。先生は、スズキの7巻以上は教本を使わず、その子に合った曲を進めていく方針のようなので、このまま、12歳くらいまでに基本的な技術を一通り習得して、中学生でブルッフモーツァルトの協奏曲なんかを弾けるようになったらいいな〜(遠い目)なんて思っています。一応、本人の目標は、チャイコフスキーのバイオリンコンチェルトを弾く!ということらしいです…。私も死ぬまでに弾けるようになってみたい…。

親の私としては、子どもにはいつかオーケストラを経験してほしくて、できれば1stも担当できるような技量を身につけてほしい、と思っています。別に1stの方が偉いとかではなくて、本人が「選べる」ことが大事かなと考えています。私なんかは、技量の問題で2ndしか弾けないわけです。(1stはメロディーはもちろん、超音波と呼ばれるハイポジションの音を出す必要があります。)1stも弾ける上で2ndにやりがいを見出すのとは、やっぱり違うと思うんですよね。できれば両方経験した方が良いとも思います。というかただ単に、子どもが乗ってるオケを聴きに行くのが夢なだけです。

バイオリンに関してはまた別に記事にしたいと思っています!

 

アイススケート

この夏から、アイススケートのレッスンを始めました。グループレッスンで超初心者コースからスタートしています。アイススケートに憧れがあるようで、何度も何度も懇願され、いろいろ調べて通えなくもなかったので通うことにしました。どうなるかわかりませんが、本人も、ついでに次女も楽しそうなので、しばらく頑張ってみようかと思っています。



作文と工作大好き

最近絵を描いてくれなくなってしまいました。多分次女のすごい才能を目の当たりにして、本人なりに何か思うところがあったようです…。そんなことは気にせず好きに絵を描いてほしいのですが…。(次女画伯の独特すぎるすごい絵の才能は、インスタの方にアップするかもしれません…)

学校の先生から、作文力を褒められたのに気を良くして、この夏休みに小さな作文コンクールにチャレンジしてみました。ずーっと「コンクール」に出てみたかった長女の初コンクールは、作文コンクールになりました!あと、貯金箱コンクールにも応募しました。他に作って来てる子がいなかったそうなので、競合が少なければチャンスはあるかなと思っています笑。

 

読書

日本帰国直前は英語のグラフィックノベル(漫画だけれど、内容があるもので「コミック」とは一線を画すものをこう呼ぶみたいです)をよく読んでいました。日本へ本帰国してからは、日本語の本ばかりです。まだ船便が届かないので、英語の本がほとんど手元に無いことも影響が大きいです。長女がよく読んでいる(いた)シリーズものをご紹介しておきますね。

 

↓作者Rainaの自伝的グラフィックノベルシリーズ。この作者は出す作品軒並み賞を獲っています。アメリカにもこういう漫画があるんだな〜ということを知った作品です。

 

Guts

Guts

Amazon

 

 

↓王女さまのお手紙つきシリーズはほとんど読んでいました。低学年でも読みやすいです。

 

↓「コンクールに出てみたい」熱に火をつけた作品。1〜4巻を読んでいました。最近最新刊5巻が出たようです。曲や演目についてもよくわかるように書かれていて、バレエ作品について理解が深まります。

 

↓リリアーネの4つあるシリーズのうちの本編1〜13巻。ほとんど読んでいたと思います。ドイツ人作者の翻訳もので、けっこうひどいいじめ(?)の描写があるようで長女は心を痛めていました…。

 

↓クラスのお友達に勧められて読んでみてハマったようです。全23巻あるそうなんですが…まだ2巻を読んでいるところだと思います。この影響もあり「アイススケート」を習うことに…。ちょっと読んでみたら、けっこうスポ根ものでした。アイススケートの大会のことや、演目、衣装なども詳しく書かれていてよくわかります。バレエもですが、クラシックと相性が良いですよね。

 

 

↓「小説ならいいよ」ということで仕方なく(?)読んでいる小説版「鬼滅の刃」。まあ今までになかった語彙は増えそうです。

 

 

 

4ミリオン・メンデルスゾーンのことと宗次さんのこと

我が家も無事夏休みが終わり、通常運転に戻りつつあります。9月1日が始業式だと思っていたら、うちのところは8月末の月曜日から始まっていました。

 

ところで、記事にするのが遅くなってしまいましたが、TwoSet Violinの登録者数400万人突破記念、Brettによるメンデルスゾーンのバイオリンコンチェルト生放送(4Mil Mendelssohn )の詳細が告知されました!

 

詳細はコチラ↓

公式ホームページよりも、インスタの方が更新が早くて情報収集にオススメです。

 

 
 
 
 
 
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シンガポール交響楽団との共演が決定!!

日時:2022年11月16日(水)

開演:日本時間 午後8時30分

場所:シンガポールのヴィクトリアコンサートホール

 

ストラドを2挺貸与してくれるタリシオオークション( Tarisio )は、この春にオークションに出された Da Vinci の動画で協力してくれたところですね。↓


www.youtube.com

 

このダヴィンチ、6月に当時の円換算で約20億6千万円で落札されたんですよね。

news.yahoo.co.jp

 

この記事によると、カレーハウスCoCo壱番屋の創業者宗次徳二さんが所有していた楽器ということです。そうだったんですね…。日本ヴァイオリンが管理を委託されていたようです。この日本ヴァイオリン協力の動画にも出てきてたんじゃないですかね…?すみません、細かいところまで検証できていないのですが…どなたかわかる方いたら教えてください。


www.youtube.com



 
 
 
 
 
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ところで、この宗次徳二さん。ヴァイオリンというか、クラシック愛好者はよく耳にする名前だと思います。よく知る方にとっては当たり前のことなのかもしれませんが、私は上のヤフーニュース記事のコメントを読んで、どのような方なのか初めて知りました…。そしてウィキペディアを読んで涙しました…。

 

宗次德二 - Wikipedia

 

名古屋の「宗次ホール」には、うちの母がよく足を運んでいて、LINEで写真やレポートを送ってくれます。長女が「音教」からもらってきた桐朋のパンフレットにも、2021年完成「桐朋学園宗次ホール」が華々しく載っていました。(隈研吾建築事務所設計!)

 

この「宗次」さん、一体何者なのだろう…?きっと先祖から立派なものすごい資産家で、クラシックが趣味で、私財を注ぎ込んでいるんだろうな…。そんな先入観がまずありました。

 

ところが、思っていたような方とは、全く違いました。

 

ウィキペディアをまとめると、宗次徳二さんは、出生後間もなく孤児院に預けられ、3歳の時に養父母の養子となりますが、ギャンブル好きの義父に耐えかねて養母は失踪を繰り返し、時には養父の虐待を受け、雑草を食べるほどの極貧の生活を15歳まで続けたそうです。15歳の時に養父が亡くなってから、養母と暮らすようになり、登校前に豆腐屋でアルバイトをしながら、高校の商業科を卒業されました。

 

ものすごく苦労した方だったのですね。

 

高校1年生の時に「N響アワー」でメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲を聞いて以来、クラシックがお好きになったそうです。

 

メンデルスゾーン!!

 

高校1年生ということは、お養父様が亡くなり、これまでの生活から解放されて、ようやく自分の人生を歩める…そういう気分だったのではないでしょうか。(お養父様のことは大好きだったと、別のインタビューでおっしゃっていますが、そういうところにとても人間味というか、人情を感じます。きっとお養父様と一緒の楽しい思い出がたくさんあったのだと思います。)

 

それにしても、ここでもし、流れてきたのがメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲でなかったら…ひょっとしたら宗次さんの心はそこまで動かされることはなかったかもしれません。それくらい、この曲には力がありますよね。たった2小節足らずの前奏から、いきなりサビが始まりがっちり心を掴まれる大バラードのような…。(よくわからない喩えで申し訳ありません)

 

宗次さんは、単なる資産家ではなく、若くして厳しい境遇で育ち、苦労を重ねた上で、最も感性が豊かな頃に音楽に心を救われたのでしょう。だから、音楽に恩返しをしようと私財を注ぎ込んでいらっしゃるのかもしれません。

 

宗次さんのことがもっと知りたくなったので、ぜひ著書を読んでみたいと思いました。

 

NPO法人イエローエンジェルというのも、宗次さんが作ったもので、理事長をされています。才能ある音楽家にストラドなどの名器の貸与を行っていて、よくこのNPOの名前が出てくるのですが、他にもホームレス支援など慈善事業を行っているようです。HIMARIさんの分数ヴァイオリンも宗次さんからの貸与なんですよね。お金ってこういう使い方をされてほしいものだな、と、庶民は心から思います。

 

ダヴィンチを売却することにしたのには、どういったいきさつがあったのでしょうか…。数年前にあったという追徴課税が関係しているのかもしれませんが…。

 

ともかく、才能ある音楽家に、世に二つとない名器が与えられる…。それによって音楽家だけでなく、我々聴衆が受ける恩恵は計り知れません。

 

宗次さん、ありがとうございます。クラシック音楽を好きになって下さって、ありがとうございます。そしてN響アワー。日本最高峰の音楽を、一般人が聴く機会を提供し続けてくれて、ありがとうございます(NHKは公共料金化すればいいと思います)。そしてメンデルスゾーン!素晴らしい音楽を残してくれてありがとうございます。

 

そんなメンデルスゾーンのヴァイオリンコンチェルトを、この度初めてフルオーケストラをバックに、しかもシンガポールを代表するプロオケをバックに、演奏するTwoSet Violinですが、World Tourの予定地にまだ日本の都市名は見えません…。

 

でも…こう見てくると、日本公演は宗次さんのお力があれば実現できるのでは…という気がしてきました。ホントに、手紙でも書いてみようかな…。名古屋の宗次ホールか、東京の桐朋学園宗次ホール…!才能ある若い演奏家に演奏の機会を与え、聴く人にも日常的にクラシック音楽を楽しんでほしい、という宗次さんの理念と、TwoSet って、通じるものがあると思います。

 

勝手に妄想しているだけですが…。何かできることはないかな、といつも考えています…。

 

ちなみに私はカレーが大好物で、家系からインドカレー、タイカレー、欧風カレー、キーマカレースープカレーまで食べ歩きをするのが若い頃の趣味でしたが、ココイチのカレーも大好きで、日本へ帰ってからもう2回食べています。もっと食べよう!!

 

 

 

 

 

B2TSM が衝撃デビュー!

私は洋の東西に関わらず、これまで一度もアイドルグループに熱中したことがないのですが(あ、BABYMETALは好きでした!)、ちょっと今回だけはもうだめです…推さずにはいられません。

 

時空を超えた大作曲家のアイドルグループ、B2TSM がデビューしました!

( B to the S M 、と読むらしいのです。小さい2ってどうやって打つんですか???)

 

衝撃のデビュー曲

Duh Duh Duh Dum


www.youtube.com



メンバー的に、2021年末のバーチャルワールドツアーから派生したアイドルグループ…ということですよね。タイムマシンで現代へ召喚したそうです。

 

ワールドツアーでの、それぞれ5名の描かれ方から、

 

 

というパーソナリティだったかな、と思います。

公演の内容を思い出したくなった方はこちら↓

nicota-in-us.hatenablog.com

 

それを考えると、バッハのオヤジギャグは少し控えめだったなと最初思ったのですが、調べてみたら、実はすごいのをイントロで放っていた、ということがわかりました。

 

イントロでのEddyの言葉、

B to the S M

In your era

というのは、K-popグループであるBLACKPINKの

BLACKPINK

In your area

という決めゼリフ(?)のようなものがあり、それになぞらえているようです。BLACKPINKの曲には、この言葉が複数の曲に出てくるのだそうです。

↓例えばこの曲。始まってすぐですが、イントロの4小節目、サングラスのお姐さんが言っています。パイプオルガンのようなセットも見えますね。


www.youtube.com

 

これは、ブラックピンクがあなたのarea(エリア、領域)にいる、という攻撃的な言葉らしいのですが、これになぞらえて

B to the S M

In your era

B2TSMがあなたのera(時代)にいる、という風にもじっているわけですね。era の言い方、妙な節回しだと思っていたら、オリジナルにそっくりです(笑)。オリジナルを知っている人は吹き出しちゃったんじゃないかな〜と思います。私はオリジナルを観て吹き出しました。

 

それにしても、こんなこと言うの、あの人しかいないじゃないですか?

つまり、この冒頭のセリフは、Eddyではなく、バッハのセリフなのだと思います。

 

グループ最年長でおそらくリーダーのバッハ。音楽の父と呼ばれる楽聖が、三百有余年の時を超えて現代へやって来て、K-popアイドルの歌詞をもじって放った渾身のオヤジギャグ(dad joke)…。B to the S M In your era…!そう考えると、ジワるを通り越して感動すら覚えます。一体誰が思いついたんだろう…。

もちろん、backとBachを掛ける歌詞も出てきますね。

 

Hit you with that

というのも、同じくBLACKPINKの歌詞なんだそうです↓


www.youtube.com



こう見ると、思いっきりパクってオマージュしていますね(笑)。もちろん、DDU-DU DDU-DUが、Duh Duh Duh Dumにあたるんですね。

このように、楽曲自体はBLACKPINKの影響が大きいようです。私は全く存じ上げなかったのですが、カッコイイですね。そういえばうちの姪っ子たちも大好きだと言っていた気がします。Eddyが大好きなんだろうな〜。一方、BTSは、グループ名は似てるのですが、何かパロディにしているところはあるのでしょうか…?何せ全く知識が無いので、よくわからないのです…。でもこうやって知識があると、面白さが2倍になる!何であっても、「知っている」ということは尊いですね。

 

ちなみに、私の推し(bias)はショスタコーヴィチです。黒スーツ好きなので…。Brettの低音で滑舌の良いラップもカッコ良いです!背景に流れるのは、ショスタコーヴィチの署名と言われる「D、S(Es)、C、H」(レ、ミ♭、ド、シ)の音列で、彼の作品の中に度々出てくるそうです。ショスタコーヴィチの曲は私は演奏したことがないので、知らないことが多いから勉強になります。

 

そのほかの、「Duh Duh Duh Dum」に使われている曲のリファレンスを書こうと思いましたが、力尽きてしまいました…。長くtwosetterをされている方にはもう不要だと思いますが、気になる方はRhys Owenという人のコメントにものすごく詳しく書いてあるので、探して読んでみてください。(すみません…)

 

歌詞も貼り付けておきますね。それぞれの作曲家のパーソナリティに則しながらも、ヒップホップらしいスラングが使われていて、韻も見事に踏んでいる…素晴らしい歌詞です!

 

Lyrics:

B to the S M

In your era

Eins, zwei, drei, vier

 

Guten Morgen

Don’t touch my organ

My brain so huge

That’s how you get the art of fugue

Complex polyphony

Master of tonality

They call me the real OG

That’s why y’all keep coming Bach to me

 

I’m a prodigy kid

Hear the bops that I did

First at class, lick my Arsch

And attend my greatest mass

Let me blow my magic flute

All-time great, that’s absolute

I’m the king, make you sick

When you play my Nachtmusik

 

Opera and ballet

Carry you away by night and day

Your mind has gone astray

Gone is my Juliet

I won’t forget the night that I…

 

Hit you with that

Duh duh duh dum

Hit you with that

Duh duh duh dum

 

Stop telling me what to say what to write

Writing music for the brainless out of spite

Sick of writing for the Stalin government while I...

Shh, shh, be quiet

I’m scared, I’m terrified

They gonna take me in the middle of the night

They’re trying to censor me, take away my rights

But against oppression, I shall fight

 

Hear, my last premiere

Full of despair

No need to shed a tear

Gone is my Juliet

I won’t forget the night that I…

 

Hit you with that

Duh duh duh dum

Hit you with that

Duh duh duh dum

 

Classical, Romantic, got them both

Expressive play is my forte

All them haters calling out my name

Call me insane

Deaf to the hate

Can’t hear you, what?

What did you say?

 

 

ベートーヴェンの「Deaf to the hate」は「hate to death(大嫌い)」をもじっているのでしょうか?誰かわかる方いたら教えてください…。

 

クレジットにあるように、撮影は彼らの母校の音楽学校で行ったようですね。7月に地元ブリスベンへ里帰りしていた期間があるので、その時に撮ったのでしょうか。チャイコフスキーが歌っているのは、以前の動画によく出てきたBrettの実家ですね。なんだか懐かしいです。ところでチャイコフスキーが歌ってる「去ってしまったジュリエット」って…あの人のことなんでしょうかやっぱり?

 

最後にパガニーニも出てきて、まさにワールドツアーの展開ですね!バッハに始まり、パガニーニに終わる…。そういえばFantasiaで出てきた肖像画はバッハとパガニーニでした。

ワールドツアーと、FantasiaとB2TSMは、同じ世界観で繋がっているんですねきっと。ワールドツアーはまさに2022年の序章だったということですね〜。だから、最後の映像が「2022年」で終わっていたんですね…。

 

今年はまだサプライズな企画はあるのでしょうか。あとは4ミリオン突破するのを待つばかり…?あと19万人です!すごい数だけど…何かのきっかけがあればすぐ達成できちゃいそうですね。B2TSMが起爆剤になってほしい!

それから、秋にはまたワールドツアーの予告があるのではないか…?と楽しみにしています。今度はお客さん入れるんでしょうか!日本に来てくれるの!?切実に願っています。