国語の教員でしたが、アメリカで子育てをして、日本に帰国しました。

高校の国語科教員を退職し、長女が1歳の時に渡米し、2022年に帰国しました。3人目も無事出産しました。

「タイガー・マム」は何を目指す?〈1〉

「タイガー・マム」シリーズ開始の予告に、思いのほか反響をいただき、ありがとうございました。思ったより記事のアップが遅くなってしまい、申し訳ありません。

 

早速なのですが、いきなり初回から号外です!

 

まずは、何はともあれ、TwoSet Violinの二人が、Brettの古巣シドニー響と、オペラハウスでのヒラリー・ハーンさんのコンサートにゲスト出演しました!

Congratulations! Omedeto!! TwoSet!!!! 

 

 
 
 
 
 
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Brett and Eddy(@twosetviolin)がシェアした投稿

 

 

リハーサル時に撮ったらしきこの動画↓も良いですね!シドニー響の皆さんの温かい雰囲気にもなんだかほっこりします。


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さらに!日本人prodigy、吉村妃鞠さん改め(世界を見据えて芸名をアルファベット表記にしたんですね!)HIMARIさんが、このたび、カーティス音楽院へ最年少合格し、入学されるというニュースも飛び込んできました!

大学ですよ。飛び級です。10歳でカーティス合格は史上最年少なんだそうです。…で調べてみたのですが、ヒラリー・ハーンさんも10歳でカーティスに入学してるんですね!33年前か〜。とにかくお二人ともすごい!!もうこれは、HIMARIさんもTwoSet と共演するしかないですね。遠くはない未来な気がします!

 

 
 
 
 
 
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HIMARIさんのお母様のインタビューやコバケンさんとの対談が載った「家庭画報」良い記事でした!↓永久保存します。

 

 

そして何度も貼り付けますが、

TwoSet が「お断り」された(笑)、カーティス音楽院↓


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さて、ここから本題です。

 

このブログの読者の皆様(←言ってみたかった)は、「タイガー・マム」とは何か、ご存知のことかとは思います。しかし、以前オンライン英会話でフィリピンの講師と話をした時に通じなかったので、一応説明しておきますね。(フィリピンにはいないのでしょうか…?)

 

「タイガー・マム」( tiger mom )は、おそらく主に欧米圏で、教育熱心なアジア系の母親を揶揄して指す言葉です。

また、アメリカには「サッカー・マム」( soccer mom )という言葉があり、ほぼ同義語です。アメリカでは、サッカーは意外にも割とマイナーなスポーツなのですが、子どもの社会性や知能を育てるのに良いということで、教育熱心な親が小さい頃から子どもにさせるスポーツ…という位置づけになっているそうです。

「タイガー・マム」とほぼ同義語ではありますが、こちらがアジア系の母親像なのに対し、「サッカー・マム」はヨーロッパ系人種(要するに白人)の母親像が連想される気がします。(もちろんサッカーを熱心にさせるタイガーマムも存在するわけです)

 

「タイガー・マム」といえば、今年は寅年ということで、TwoSetのタイガーマムネタも秀逸でした!これを見ると、「タイガー・マム」とは何なのかがよくわかりますね(笑)


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Doctor!! Red envelop!! 笑

タイガー・マムは、音楽のことはよくわからないけれど、子どもにせっせと楽器を習わせます。しかし、それはあくまで知能を上げるため!子どもを名門大に入れ、メディカルスクールやロースクールへ進学、最終目標は医者(か博士か弁護士か?)。ライバルはLing Ling!(←Ling Ling はものすごく勉強もできそう)

 

私が次女と三女の出産の時にお世話になったアメリカ生まれの日本人産婦人科医の先生(女性)も、まさにこのタイガーマムの夢のエリートコースを歩んで来られた方でした。(そして人間的にもすばらしくて暖かくって、ユーモアもあって、自分の子もこんな風に育ってくれたらなあ…と憧れるような方でした!)

 

その医師の卒業大学は、学部は泣く子も黙るMIT(マサチューセッツ工科大学)、メディカルスクール(大学院)はミシガン州立大学(名門)。そしてなんとこの医師も、バイオリン上級者だったのです。協奏曲をソリストで弾いたとおっしゃっていました。メディカルスクールでもオーケストラに入り、コロナで注目されたECMOの発明者は同じオケでコントラバスを弾いていたのよ、と笑顔で教えてくださいました。(すごい次元の話…)

 

ちなみにこの医師のお子さんもバイオリンを習っていて、実は同じスズキの教室に通っていたんですよね…(先生は違ったのですが)。なんかちょっと、ほっとしたのを覚えています(笑)。方向性は間違ってないのかなと。

 

なぜこのようなことを書いているかというと、実は、タイガー・マムの目指すところにはバイオリンなどの音楽や芸術が必須ということなんです。私自身はこれまであまり意識していなかったのですが、アメリカでの大学入試を調べると、「タイガー・マム」の目指しているものがとてもよくわかったのです。

 

お断りしておきますが、私は決してタイガー・マムではありません。ですから、このシリーズタイトルの「タイガー・マム」とは、私のことではなく、一般的な「タイガー・マム」です。調べれば調べるほど、自分はタイガーマムになれないことを実感しました…(笑)。私は、言ってみれば、「タイガーマム・ウォッチャー」ではないかと。世の中の「タイガー・マム」の生態を調べ、観察し、気づいたことをブログに綴る…。なんて暗い趣味なのでしょうか(笑)。でも、これがとっても面白いのです!これは、ライフワークになりそうな予感がしています。              

 

ところで、以前アメリカの公園を散歩していたところ、向こうからTwoSet Apparel の「MUSICIAN」スウェットを着ている人が歩いて来る⁉︎と思ってよく見たら「MICHIGAN」(ミシガン州立大学)のロゴスウェットだった…ということがありました。そこで初めて気づきました。あのデザインは「MICHIGAN」のパロディだったのか…?と。配色が全く違うんですけれどね。普通は「MICHIGAN」なのかな、と思ってよく見たら「MUSICIAN」だった…ていうことを狙ったデザインだったんでしょうか…?

 

このように、この「タイガー・マム」シリーズでは、主にアメリカの名門大学の入試制度に絡めて、音楽や芸術に関わることを書いていこうと思っています。

 

日本にもすごすぎる、まさにLing Lingといえるバイオリニストの方々がいらっしゃるので、そんな記事も書きたいなと思っています。(ネタはたくさんあります!)

 

そのために、まずは、アメリカの大学入試制度を理解しておきたいと思いますので、第2回へ続きます。

「週間はてなブログ」さんに、過去の記事を紹介していただきました。

今週、「週間はてなブログ」さん( id:hatenablog )に、過去の記事を紹介していただきました。

 

こんなことはもちろん今回が初めてなのですが、こうやって何気なく書いた過去の記事を、何かの拍子に発掘していただいて、共感したり、楽しんでいただけたというのは、とても嬉しいことです。↓

blog.hatenablog.com

 

私はこのブログから何の収益も得ていませんし、遅筆なこともあり、あまり頻繁に記事を更新していないのですが、一つの記事はなるべくまとまった内容にしよう、と心がけています。(そのため長文になりがちです…)

 

紹介していただいた記事は、約一年前、長女が「ちびまる子ちゃん」にハマった時のものです。そういえば、去年はまだ子ども達がワクチンを打てていないし、乳児もいるしで、サマーキャンプにも行かせず、家や近所でできることを精一杯やっていたなあ…。あの頃は、一年後に日本で生活しているなんて、夢みたいな話だと思っただろうな…。そんなことを思い出しました。あとすごく暑かったです。

 

nicota-in-us.hatenablog.com

 




このように自分の記事を紹介していただけることは、とても光栄なことです。

 

以前、私がかねてより勝手にファンで愛読しているブロガーさんであるモンドさん( id:brilliant-world )に、私の記事について言及していただいたことがあり、こちらもとっても嬉しかったです。

seattle-jp.hatenablog.com

 

モンドさんは、実はバイオリンも上級者で、すごい才女なのにいつも自虐的に笑わせて下さるところがすごいのです。そしてイラストもお上手でかわいらしいのです。素朴な絵柄なのですが、デフォルメされた人物が自然に見えるというところに確かなデッサン力を感じます!

 

はてなブログって、文章を書くのも読むのも好きな人が集まっている、素敵なところだと思います。

バイオリンの先生探しの旅…「スズキ」と「音教」を見学しました。

ついに良いバイオリンの先生に出会えました!そして、それとはまた別の話なのですが、このたび、長女(7)は、桐朋学園大学音楽学部附属子どものための音楽教室、いわゆる「音教」にも入室してしまいました。今日は、そこへ至った経緯を書きたいと思います。

 

日本へ引っ越してから、何より心配だったのが、子ども達のバイオリンです。なぜだか学校のことよりもまず、このことが気がかりで、家の近くをネット検索し続けていました。なんだか、早く見通しが立たないと私自身が不安だったのと、このままレッスンが無い状態が続くと、子ども達の気持ちがバイオリンから離れてしまいそうに思えたからです…。日本は楽しいし、刺激も多くて…。英語よりもなぜかそっちの方が心配で、とにかくなんとかしないと…と焦っていました。

 

我が家が望むバイオリン教室の条件は、

  1. 気難しくてほぼ初心者の次女も、一緒に通えるところ(というか面倒見てもらえるところ)
  2. 三女も連れて行ける距離や環境
  3. 長女が希望しているコンクールや検定へ向けた指導をしてもらえるところ

といったものでした。

 

1と3を同時に満たすお教室が果たして見つかるかどうか…。

 

通える範囲では、スズキ、クロサワ、島村、ヤマハ…などが検索でヒット。バイオリン教室として「子どものための音楽教室」もヒットしたのが意外でした。ここってそもそも、通いたければ通えるようなところなんでしょうか…?

 

個人の先生は、ネット検索ではなかなか近くには見つけられませんでした…。

 

とりあえず体験レッスンは無料!ということで、行けそうなところに申し込んでみました。スズキと音教は体験できそうでしたが、島村は現在満席でウェイティングリストも長いそうで断念。クロサワとヤマハは歩く距離が長くなりそうなので、とりあえず問い合わせは後回しにしました。

以上のような経緯から、一見対極に位置するような二つの教室「スズキ・メソード」と「音教」を見学、体験することになりました。

 

スズキ・メソード

我が家から割と通いやすい場所にありました。先生はベテランの先生でした。

アメリカで録音された音源なども使用してのレッスンでした(英語で先生が喋っていました)。アメリカでは本当にメジャーですからね…。

体験レッスンの前後の、見学させていただいた生徒さん達は、始めたばかりの4歳や5歳のお子さん達でした。公文のおけいこバッグを背負っていたりして、皆さん教育熱心なご家庭の印象です。

ここは生徒さんも多そうで、この先生は現在空きがありませんでした。新しい先生に見てもらえるかもしれない、とのことで、後日改めて新しい先生の体験レッスンを予約しました。

後日レッスンしていただいたのは、お若い男性の先生(爽やかイケメン)で、とっても優しくて、教え方もわかりやすく、長女は気に入ったようなのですが、次女は女性の先生の方がいいらしく、保留になりました。

スズキは良くも悪くもスズキなので、「おけいこ」としてスズキの研究科まで進むのを目標にしても良いのですが、長女が希望しているコンクールや教本に無い曲、検定の指導をリクエストすることはできないんだろうな…という印象です。

きいてみてもよかったのでしょうが…ここまでガチガチの支部のお教室は初めてだったので…。何というか、「スズキの方針に従っていただきます」という雰囲気を感じました。アメリカで通っていた教室は、「スズキ式」というだけで、おそらく正式に加盟していないのではないかと思われました。だから、結構先生色が強く出ていたのかもしれません。オンラインでアメリカの先生に言われた「読譜の継続」も、このお教室ではなかなか言い出せませんでした。

ただ、スズキは誰でも楽しく弾けるようになるので、これからバイオリンを始める次女や三女にとっては、通い続けるのに良いと思いました。

でも…次女三女と、長女は別のところに通う…というのは現実的に無理!そこまではしてあげられない…!できればまとめて全員面倒見てくださる先生が理想…。ということで、先生探しの旅は続きます…。

 

桐朋学園大学音楽学部付属 子どものための音楽教室

怖いもの知らずというか、身の程知らずというか、無知に任せて見学を申し込んでみました。長女と次女が同じ曜日に通えそうだったのと、ここが我が家から一番通いやすい音楽教室だったからです。音楽教育界の鉄緑会といいましょうか…SEGといいましょうか…。とにかくハイレベルなイメージでした。

以前記事に書かせていただいた、グラミー受賞の徳永慶子さんや、昨年のショパンコンクールで脚光を浴びた反田恭平さん、小林愛美さんも音教出身者…。教室の入り口にこれらの方々の新聞記事が貼ってありました。

先生にお話をきくと、ピアノやバイオリンは、入学後に希望があれば先生を紹介する、とのことで、ここの先生につくことが必須という感じではありませんでした(ここの教室の場合)。もう既に誰か先生についていて、ソルフェージュをこの教室で強化する…というお子さんが多いようでした。

入室するためには、「入室試験」があります。見学時にこの入室試験の案内と検定料振込用紙をいただき、正直ビビってしまいました。次女の幼稚科は、試験といっても、希望すればたいていは入れるような雰囲気なのですが、長女の初等科は、ソルフェージュの基本的な知識が必要です。検定に合格後、バイオリンの先生を紹介してもらえる…とのことで、「時間がかかりそうだな…ていうか、その検定とやらまでにレッスンが必要なのでは!?と思いました。検定には実技試験(つまりバイオリン)もあります…。まあ、入れるかどうかもわからないから、とりあえずは長女がどこまでやりたいか、できるのか、やってみてから考えようということにしました。

 

幼稚科の見学

まずは、次女の幼稚科の体験から。待っている間、長女は別の空き教室で宿題をしていました。幼稚科といっても、もう年長。ト音記号の場所をマグネットで貼ったり、「トって何?」のような質問にすかさず「ソ!」と答える子ども達に圧倒されました…!

座学だけではなくて、歌ったり、手を叩いたり、ハンドベルやバラバラの鉄琴?で和音を感じたりと、五感をフルに使ったクラスで80分(長い!)があっという間でした。明らかにみんなピアノを習っているようで、先生が弾くピアノに合わせて動かしている手の動きがレベルの高さを物語っていました(汗)。

次女もよくわからないながらも積極的に手を挙げるなど参加して楽しそうにしていたのですが、後で感想をきいてみると…まさかの「行きたくない」…。やはり自分は場違いなことに気づいてしまったか…。せめて4月のはじめからでも通えていれば…。こういうのは本人が希望しなければ通っても仕方がないので、入学は様子見することに。

 

初等科(1−3年生)の見学

次女のクラスが終わる頃には、長女のクラスが始まっていました。中を覗くと、ホワイトボードには

「ゲードゥア」「エフドゥア」「アーモール」

といった文字と和音の音符が…!!これはチンプンカンプンに違いない!!こんなところに送り込んで、ごめんよ長女!!後悔の念に苛まれながら、次女と遊びながら待つ事90分(長い!!)、終わって出てきた長女の第一声は、

「楽しかったー!」

楽しかったの?これから通いたいの???前半の座学はやはりチンプンカンプンだったそうなのですが、後半みんなで歌ったり、手を叩いたり、体を動かしたのが楽しかったそうです。

クラスの他の子も、すんなり長女を受け入れてくれたようで、「バイバイ長女ちゃーん!」とみんな手を振ってくれました。男女半々くらいの人数比でした。音楽好きなお友達ができるのは、良い効果が期待できるかも…?

先生からは、「これまでクラスでやった内容に追いつけるように、個別で補習を受けてもらい、その後検定を受けて正式に入学という流れになります」と説明を受けました。補習がどの程度必要なのかは、やってみないとわからないとのこと。

長女にきいたら、「やる!」とのことだったので、とりあえずお願いすることにしました。マンツーマンでソルフェージュを教えてもらえるなんて、かえってありがたい機会です。その後1ヶ月間ほど補習を受けて、検定の日を迎えました。この間に、後述するバイオリンの先生との出会いがありました。

検定といっても、まだ学年が小さいので、実技として習っている楽器の演奏を先生達の前でして、あとは通常クラスに合流してきちんと参加できているか、理解しているかを見て、合否を決めるとのことでした。ちょっとホッとしました。この「検定」がどのようなものかは、受ける学年や教室にもよるのかもしれません。音高、音大受験生や、総本山である仙川教室では、もっと厳しい本格的な検定なのかもしれません…。

通常クラスに合流して数週間経ちましたが、長女は毎週楽しく通っているようです。アメリカにいたら、なかなかこういう教育を受けさせる機会もなく、気力も湧かなかっただろうなと思います。

 

ちなみに、小林愛美さんの高校生の時のインタビューが教室のHPに掲載されていますが、掲載されている皆さん当時の時点で凄すぎて言葉にできません…。現在、皆さんがワールドワイドにソリストとしてご活躍中です。長女のクラスメイトにも未来のソリストが…!?そういえば、小林さんは、桐朋卒業後、TwoSetが「お断り・笑」された米カーティス音楽院に進まれています。

toho-child.jp




ようやく個人の先生に!

実は、以前書いた「かながわ音楽コンクール」見学の後、Instagram上に、上手なお子さん達の情報がたくさん発信されていることに気付きました。(TwoSetだけじゃないんですね!)

で、ひょっとしたらバイオリンの先生もこれで見つかるかもしれない、と思い、探してみたところ、見つかりました!インスタすごいです。1と3を満たしてくださる先生、見つかりました!お会いしてみると、思った通りの素敵な先生で、次女も楽しんで通ってくれて、条件2の距離は正直大変なのですが、電車も座って通えたのでまあ大丈夫かな?と思います。

この先生にザイツの2番を仕上げていただき、音教の検定で演奏しました。

親の私もびっくりするくらい、緊張してはいましたが、堂々と弾けるようになって、「音程が良い」との講評をいただきました。まあそこ以外、あまり褒めるところがないのですが…。スズキの先生にも音程を褒められましたし、もうその点は親の私の出番はないです…。

そして先日、新しい楽器を選びに行きました。長女は、まだ10分の1を使っていたのです。この記事の時に買った楽器です…。↓

今から約二年前…。

 

nicota-in-us.hatenablog.com

 

新しい楽器については、また別の記事にしようかなと思います。インスタにも写真など上げようと思っているので、フォローしてみてください。(主に情報収集用なのですが…)

@nicota_vn

で、一体何を目指しているの???

さて、バイオリンのコンクール、検定を目指し、ソルフェージュまで始めてしまい、一体何を目指しているのか?と思われるかもしれません。別に、音大を目指しているわけではないのです。ではなぜ、ここまでするのか?その答えは、これから書いていこうと考えている、「海外の大学進学」に関わっているのです。いるんじゃないか…と思います。まだ研究中なんですけれども…。

 

間もなく開始予定のシリーズ「『タイガー・マム』は何を目指す?」をご期待ください(笑)!!

正直者のエイブ

日本で、あってはならないことが起きてしまいました。いつか起きる、いつ起きてもおかしくはない、そんな気がしていましたが、実際に起きてしまったことへの衝撃は大きいです。

 

呑気な記事をアップしようと思っていましたが、予定変更…。今日は、私がアメリカにいた頃にずっと思っていた、どうでも良いことを書きます。

 

アメリカから日本を見ていた時、元総理の安倍さんは、実際にやってきたこととは裏腹に、どうもアメリカでは「日本国民からの支持率も高い賢人」という扱いを受けている気がしていました。

首相時代、私の住んでいた地域にあるレストランにランチに来たことがあり(国際会議の帰り道だったようです)、昭恵夫人の感謝状がレジの横に貼ってあるのを行くたびに目にしました。手書きのサインもなく、おそらく秘書がパソコンで打ったものだと思いますが…。その当時、地元民の反応は意外にも、「日本のリーダーがこの街に来て食事してくれた!光栄だ!」という風潮でした。なぜここなのか?ということに関しては、もちろん景色も良かったのですが、空港が近いのと、海に囲まれていてセキュリティ上都合がいい、ということなんじゃないかと我が家では話していました。

長期政権になったことは間違いないですし、その後の菅政権も、現在の岸田政権も、実質的には安倍政権の延長みたいなものだと思います。国民からの支持率も高く、「アベノミクス」や「アベノマスク」といった新ボキャブラリーを定着させ、「忖度」という難読語を誰もが読めるようにしたというのは、大きな功績だったと思います。きっとこういう人が憲法を変えていくのだろう…。歴史に名を残す政治家というのはこういう人なんだろうなと思っておりました。

 

それにしてもアメリカでなぜか賢人扱いされることに対して、私はずっと思っていたことがあるのです。このことを、何かの機会に誰かに伝えたい…と思っていたのですが、まさかこんな機会がやってくるなんて…。割とどうでもいい持論なのですが、これを機に残しておきたいと思います。

 

私がアメリカで初めて知った言葉に “ Honest Abe ” という言葉があります。

“ Abe “ は、「アベ」ではなく、「エイブ」と読みます。

“ Honest Abe ” (オネスト・エイブ)、「正直者のエイブ」。

これは、アメリカの歴史上最も偉大で、最も愛される大統領に数えられる、Abraham Lincolnエイブラハム・リンカーンの愛称なのです。4、5歳児向けの伝記絵本に書いてあったことなので、誰もが知っていることなのだと思います。そして、アメリカ人の脳細胞に刷り込まれているのではないかと思うのです。

 “ Honest Abe ” 日本人が思わず「アベ」と読んでしまうように、アメリカ人が「Abe」という文字を見た時、おそらく「エイブ」と読んでしまっているのではないでしょうか。知識として「アベ」だとわかっていたとしても、頭の中で一旦「エイブ」と読んでしまうと思います。ましてや、新聞などで文字を見るだけの人は「エイブ」としか読んでいないという可能性も大いにあります。

つまり、「Abe」という名前は、アメリカ史上最も尊敬される政治家、リンカーンを想起させるのです。このことが、安倍さんのアメリカでのイメージアップに一役買っていた…ということはないでしょうか。考えすぎでしょうか…。

今回の事件のニュースを目にしたアメリカ人は、やはり胸の内で安倍さんとリンカーン大統領をオーバーラップさせたにちがいありません。言うまでもなくリンカーン大統領も、銃撃され、暗殺されていますから。





令和の日本で、このような痛ましい事件が起きてしまったことは本当に残念で、信じたくありません。現職の総理ではないにしろ、影響力の大きな人物だったでしょうから、もっと警備を厳重にできなかったものでしょうか。

私達がアメリカにいた頃、オバマ大統領がダウンタウンにやって来たことがありました。大統領の通行が運悪く夫の帰宅時間に重なってしまい、会社の前の通りは通行止めになっていたそうです。写真や動画を見せてもらったのですが、歩道は機関銃を肩から下げた警察が並び、かなり威圧的な雰囲気でした。かなり長い時間待ったようですが、待てど暮らせど大統領車両はやって来ず。それまで他の人もそうしていたので、道路の向こう側のバス停へ行こうと歩いて車道を横切ろうとしたところ、警察に「車道から出ろ!!」と叫ばれたそうです(笑)。何でそんなことしたの、撃たれなくてよかった…。それから少しして、車両の隊列がやって来たので、自分は最後に道路を渡った人物だった、と言っていました。大統領も、パレードではないので、もちろん車から手を振るなんてことはなく、先導の車両の隊列に続いて大統領専用車っぽい車が2台続けて通りましたが、どちらに乗っているかは分からないようになっていたようです。

そういえば、この4月に日本へ帰国する日に、ちょうどバイデン大統領が来ていて、「空港までの道が通行止めになったらどうしよう…」と心配したものです。

 

とりとめのない記事になってしまいましたが、ご冥福を心よりお祈り申し上げます。

日本へ帰ってきてからの雑感

もう6月も後半ですね。アメリカ在住の方は学年度を終え、日本へ一時帰国に向かう方々が増えてきたのではないでしょうか。

 

我々も日本へ到着してから、早くも2ヶ月になろうとしています。

 

だいぶ時間が経ってしまいましたが、テキサスの小学校での惨事のニュースを聞き、もう何と表現したらよいのか分からないやるせなさを感じていました…。

 

もう…何回こんなことが繰り返されるんだろう。「Enough is enough」(いい加減にして)というプラカードを掲げて、子ども達がストライキを起こして抗議していた光景を、近所でも何年も前に見ました。それから、何も、変わっていません。

 

アメリカは、本当に「規制」が嫌いです。一度勝ち取った自由をそう簡単には手放せない。マスク一つ取ってもそうで、コロナの舵取りはうまくいかず、アメリカ国内で100万人が亡くなりました。100万人…。このニュースを日本の電車内の画面で見ることになるとは…。

 

銃規制も、本当に根深い問題です。

 

私がアメリカの小学校に初めて足を踏み入れた時、正面玄関に掲示されていたプレートに firearms (要するに銃)の持ち込み禁止と、銃の絵が大きく書かれていて、唖然としました。こんなに大きく、書かないといけないんだ…!と。そして、いつしかそれが当たり前になり、銃への恐怖も無意識下へと潜っていきました。

 

学校でも、ショッピングモールやスーパーマーケットでも、路上でも、常に危険の中にありました。おかしな人は日本にももちろんいるのですが、凶悪な武器へのアクセスのしやすさと、大麻だけでなく少量の違法薬物の所持が合法(←本当の話)という環境下では、危険度が段違いです。我が州では、大麻は21歳以上は合法でした。

 

長女の小学校では、日本へ帰る1週間前にも、体育の授業中にロックダウンが行われ(訓練じゃありません)、体育館の鍵を閉めて静かにする、ということがあったそうです。(不審者情報があったということなんでしょう)

 

日本へ帰ってきて、生活を始めると、アメリカでの生活の中で無意識に感じていた恐怖を、いやでも意識させられました。

 

綺麗な都市部のビルの出入り口付近や、少し屋根があるところがあると、座り込んでる人やテントがないか、ついチェックしてしまったり…(当然のように誰もいないどころか、ゴミ一つ落ちていなくてびっくりしました!)。地下通路にも、都市部で雨の日に少しだけホームレスを見かけましたが、自分の家にしているような人はいないようでした。それだけでもすごいことです!

 

これが平和っていうことなんだ…。街が綺麗で治安が良いってこういうことなんだ…。約2年半ぶりの日本で、久しぶりに肩の力が抜けたような気がしました。

 

「そういえば、これが当たり前だった!」

 

丸6年に渡ったアメリカ生活で、感覚が完全に変わってしまっていました。アメリカの映画やドラマを見ると、そこに「日常」を感じるようになっていました。見慣れた標識や看板、全米チェーンのお店は言うまでもなく。夫に言わせれば、「ウォーキング・デッド」ですらも日常の延長にすぎないのです。私はゾンビ物は苦手なので過去に数話を観ただけなのですが、まあ、現実世界に、「ウォーカー」がそこここにいます。ウォーキング・デッドが「あるある」の世界…。明らかにあの世界観は、アメリカ社会の延長なのです。

 

アメリカを出る直前、住んでいたところは、自然がとても美しいところでしたが、これが最後だと思うと、どんなものも愛おしく思えてきました。まるで末期の目のように。

 

人でいっぱいのCheesecake Factory に始まり、日本にはないAll Way Stopの交差点、中央分離帯で物乞いをするおじさん、高速道路の入り口で物乞いをするお姉さん、Safeway の入り口で物乞いをする青年、Costcoの入り口で物乞いをする小さい子連れの家族、幹線道路の脇を昼間からすごい格好で歩いている売春婦達、子どもの遊ぶプレイグラウンドの傍の公衆トイレに設置された違法薬物注射器用のゴミ箱、電線に引っかかっているニーカー、歩道に並ぶテント…

 

はっきり言って、これらのうちの多くは、子ども達に見せたいものではありません…。でも、普通に生活しているだけで、嫌でも目に入ってくる光景だったし、日本ではまず目にすることのない光景です。

 

日本へ帰って来てから、これらの日常が、ものすごいスピードで「非日常」になっていきました。今となっては、同じ現実の世界の出来事だったとはもはや思えません。夫も「まるで帰還兵のような気分だ」と言っています。戦場へ行ってきて、死と隣り合わせの状況に身を置き、見たくないものもたくさん見て、平和な我が家に帰ってきた…。あまりに世界がかけ離れすぎていて、あれは何だったのだろう…と。これは現実なんだろうか?こっちが夢なのではないだろうか?と。PTSDではないけれど、精神的にけっこう、やられていたようです。

 

「ちょっと…もう、しばらくは日本がいいね」と言っています。でも、長い目で見ると、我が家が子ども達に受けさせたい教育は、アメリカや、海外のような気がしています。アメリカには、もちろん、いいところもたくさんあるのです。

 

でも…。私は、自分ではけっこうアメリカでの生活が気に入っていたと思っていたのですが、それはそう思っていないとやっていられなかっただけなのでは…⁉︎という気がだんだんしてきました。アメリカ楽しい、人間関係もさっぱりしていて楽、みんな子どもに優しい…。それは思い込みだったのでは!?だって、日本人当たり前のように、みんな優しいですよ。言ってることも全部わかります。電車もバスも、けっこう席譲ってもらってます。都会だったら、人間関係もさっぱりしています。

 

そして安全、きれい、みんな仕事きっちり、工事も家具の据付も配送も時間通りに来て完璧にやって壁や床を全く傷つけないし汚さないし、家の中は靴も当然のように脱いでくれるし、プロの仕事!

 

日本最高じゃないですか!!

 

ただ…まだ先のことで不確定ですが、夫は数年後にはまたアメリカかどこか海外で働くことも視野に入れて、日本での仕事を頑張るようです。夫はそういう意味で自由になれるように、これまで頑張ってきたみたいなんです。

 

仕方ないので、私の方も、どうなっても大丈夫なように、子ども達の教育や自分自身の勉強を、楽しんでやっていきたいです。

 

海外生活によって、自分自身も、家族も、大きく変わりました。良い方向に変わったのかどうかは、はっきり言って今はわかりません。我が家は駐在ではなく、自ら希望して現地の本社に就職した、移民です。無邪気に「アメリカ生活楽しかったー!」と簡単には言えないほど、本気で生活してきました…。死ぬほど大変なことも、嫌なことも、たくさんありました…。

 

でも、30代になってからでも、人はたくさん学べるし、変われるし、それは楽しいことなんだ、ということだけは、確かだったようです。



TwoSet Violin がアルバムをリリース!とほぼ同時にHadelich版スズキ模範演奏もリリース!!(※6.15追記)

記事を書いている間に時間が経ってしまいましたが、6/3に、TwoSet Violin がアルバム「 Fantasia 」発表と、それにともなうショートフィルムを公開しました!

 


www.youtube.com

 

約2年前に発表したシングル「 Prelude 」に、「Scherzo 」「Adagio 」「Rhapsody 」を加えてアルバム「 Fantasia 」として大発表!もったいぶった焦らし広告(Teaser)マーケティングを展開していたので、ようやく公開された動画を一見して、あまりに意味深な動画の内容に様々な憶測が飛び交いましたが(笑)、よくよく考えたら昔からMVなんてまあそういうものだったな…と思い直し、一つの作品として楽しむことにしました!

 

とにかく、お金をかけて本格的なMVを撮ったのだろうから、そのアーティストっぽさを素直に楽しもうかと!だって、ヘアメイクもばっちり決まってて、うれしいじゃないですか!いよいよ二人もここまで来たんだな〜と。新しいビジュアル大好きです。特に屋外の黒スーツ!中はTシャツなのも今の雰囲気で良いですね!あと、Eddyがなんか若返ったように見えるのは、メガネじゃないからですね。みなさんは、Eddyはメガネ派ですか?それとも無し派?

 

以下、動画の公開から、私の脳内で起こった出来事です。

昨年末のワールドツアーのチャイコフスキーネタがお好きな方だけお進みくださいm(_ _)m











一人部屋で悩んだような顔のEddy。鏡の中のBrett。こ、これは!昨年末のバーチャルワールドツアーの謎のエピローグの続きなのでは⁉︎

 

ワールドツアーの最後に、今回のショートムービーの予告をしていたということなのかな?と思います。ただ、ヘアメイクなどから察すると、ワールドツアーでの予告動画と、今回のショートムービーは全く別の時期に撮影されたものですよね。でもきっと年末の頃から、今回のムービーの構想はあったのでしょう。

 

ん⁉︎ワールドツアーといえば、チャイコフスキー(笑)!!

このスーツ姿のEddyは、実はチャイコフスキーの生まれ変わりで、前世の記憶を一部引き継いでいるのでは⁉︎(君の名は、みたいな?)

 

If I had followed my heart back then, would things be different?

もし、僕があの時自分の気持ちに従っていたら、物事は違っていただろうか?

 

→「あの時」って、Brettが現代に戻ったあの時⁉︎ 前世の記憶が蘇ってるの???

 

Is this the world I was meant to be in?

これは私がいるはずだった世界なのだろうか?

(※この2つ目のキャプションは最初私の訳が間違っていたので、夫が訳し直してくれました)

 

→ステージでBrettとバイオリンを弾き、ライトを浴びる夢…。気づくとBrettは姿を消し、ステージでは再び一人に。二人でバイオリンを弾いた過去がフラッシュバック⁉︎

 

Brettは生まれ変わってもバイオリンを弾き続けていたようですが、何らかの理由で昏睡状態に陥ってしまっています。

 

病院で眠るBrettは、音楽の力によって何かに目覚めたのでしょうか?心拍の線が5本になった…ということは、五線譜?

 

あの古い楽譜(?)は、昔二人で作曲したコンチェルトなの???

 

Eddyが楽器ケースを開けると、幻想の世界で空を舞う二人。やっと会えたんだね!(あ、チャイコフスキーはバイオリン弾けないんだったっけ…Brettの影響でバイオリン始めたのかな笑)

 

なんか良い夢見せてもらったよ、ありがとう、TwoSet!!!!

 

いろいろと妄想しすぎてしまいましたが、冷静になって普通のモードで考えると、「若い頃に音楽の道を諦めてしまった人が、Ling Ling の導きによって再び音楽と出会い、音楽の喜びを取り戻す」という、ストーリーなのかなと思われます。音楽から離れて日常を送っている人も、楽器ケースを開けることでTwoSet と繋がれるよ、というメッセージのような気もします。Practice!「これは私に向けたメッセージなのね!」って誰もが思えるような、共感を呼ぶメッセージを含んだ素敵なMVだと思いました!

 

Ling Ling役?のChloe Chua先生、一音も音出さないのに、バイオリンを持ってすらいないのに…立ってるだけで何て存在感なんでしょうか。神々しい…!TwoSet でコントデビューの次は女優デビューですね。

 

最後のアニメーションは、「ジブリっぽい」とよくコメントに書かれてましたが、二人はジブリ好きみたいですし、ジブリ(というか宮崎監督)はクライマックスで必ず空を飛ぶといわれています。最後にアニメで空を飛ぶ、というのはとても伝統に則った手法といえますね!星空だからか、初期の新海誠監督作品のような雰囲気も感じられますね。

みなさんはどう思われましたか?

 

ちなみにほぼ同日の6月3日に、ハーデリックさん( Augustin Hadelich )版のスズキの4-6巻の模範演奏がリリースされていて、それでも盛り上がりました!インターナショナル版のスズキ教本の模範演奏なのですが、iTunesで買えました。日本のアカウントでも手に入るのでしょうか?

 

御本人のチャンネルでも試聴できるようになっていました!

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ヒラリー・ハーンさん(Vol.1-3)に続き、スズキの快挙です!てことは、7-10巻はどうなるんでしょう(ドキドキ)???上級者用の曲は、たくさんのプロの音源が手に入るとは思いますけれども。現代の名手の student concerto はなかなか聴けないから貴重ですよね。いやいや、真似できないって!という気もしますが汗、これを聴いて子ども達が練習できるって、幸せですね。

 

※追記

お友達に、インタビュー記事を教えていただきました!さすがViolinist.com!読み応えのある記事は必見です!

www.violinist.com

 

ハーデリックさんは、少し前にNYで二人に会ってたようですね(笑)

いつかゲスト出演はないのかな〜?↓

 

 
 
 
 
 
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ヒラリー・ハーンさんとのツーショットも話題になっていましたね。お二人のドッペルなんて聴けたら最高でしょうね〜。CD上だけでも実現してほしいな〜なんて思っちゃいます。

 
 
 
 
 
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「かながわ音楽コンクール」の本選を見学してきました(バイオリン部門)

この間、「かながわ音楽コンクール」の本選を見学してきました。

 

長女が、アメリカにいた頃から「コンクール(competition )」とか、「検定」とか、「オリンピック(!)」とかいったものに興味を示しており、「金のメダルかカップが欲しい!」とずっと言っていたのです…。親友だったお友達が体操のコンペティションカップもらってたのが羨ましかったみたいです。

 

長女には、そんな実力があるものが何もないし、何するにしてもいちいち遠出しないといけないし、英語でどうしたらよいのかも全くわからないので二の足を踏んでいたのですが、日本へやって来てから少しやる気が出てきました(私の)。

 

英検や漢検は、確かメダルやトロフィーがもらえるわけじゃないし…。唯一ずっと続けているものといえば、バイオリンのみ…。それでも厳しい世界というのは十分理解しています…。

ちなみに、漢検は10級から受けていこうと思っています。英検は、まだ精神年齢が達していないように思うので、時期がきたら4級あたりから受けていこうかなと思います。

 

いろいろ調べたところ、「かながわ音楽コンクール」の本選が、明日、あるらしい!と気づき、小学1,2年生の部の課題曲がちょうど今取り組んでいるザイツの2番だったこともあり、行けない場所でもないので、野次馬として見学してくることにしました。ちなみに、私自身はバイオリンのコンクールは未経験で無縁の人生でした。中学の時のブラスバンドと、教員時代の副顧問だった合唱部でのNコン参加(毎回予選落ち)くらいです。(どうでもいいですが、N コンも金賞受賞して全国行くような高校はどこも超進学校だったり音楽高校で、難解な現代曲を自由曲に持ってくるんですよね…)

 

かながわ音楽コンクールといえば、全国レベルのコンクールではない(のかな?)とはいえ、「かな先生」がこの動画↓で「レベル高い」と、おっしゃっていたコンクール…。(先生は今休養中とのことですが、ゆっくり休んで回復されることを祈っています!)


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↑この動画内で、自分のレベルの見極め方として「課題曲」を指標にする、とあったので、課題曲が今取り組んでいる曲なら、「全く無理、ということもないのでは!?」という淡い思いを抱きました。(後から思い返してみると、全くトンチンカンな考えでした!)

 

次女はというと、全くバイオリンに興味がわかず、今回も見学を断固拒否…!なので、ひさしぶりに長女と二人でお出かけでした。長女は前日からとっても楽しみにしていて、ワクワクルンルンでした。

 

始まってみると、さすが本選でした。

 

5,6歳の「幼児の部」は、鈴木の1,2巻から任意の曲…というのが課題曲でしたが、「この子達、絶対もう4,5巻とかそれ以上の曲弾いてるわ」というのがありありとわかり、ビブラートやスピッカート、ポジション移動を堂々と見せつけてくれました!ブラボー!!

 

同じようなことは1,2年生の部にもいえて、よりその傾向が顕著でした…。

 

「かなコン」は、「技巧より感性」が合言葉らしいのですが、「技巧なくして感性の表現は不可能!」との思いを新たにしました。ましてやその感性のみを「評価」することは不可能です。紀貫之在原業平を「その心あまりて詞(ことば)足らず」と評したように、有り余る感性に技術が追いつかない…そういうところをコンクールで評価することは難しいと思います。だから、その感性を技術によって表現しなければなりません。

 

おそらくこのコンクールは、課題曲を易し目に設定することで、参加者の裾野を広げ、収入源となる参加費を少しでも集めたいところなんでしょう。やたら高難度な曲を弾く参加者ばかりが入賞するような事態は避けたいということもあるのでしょうか。でも結局入賞するのは、高難度な曲を弾いているような参加者なんですよね…残念ながら。

 

たとえ本選に出られるのは一握りの人達だとしても、予選で敗退するたくさんの人達の参加費でコンクールは成り立っているはずです。3度目のホール演奏となる本選の開催費用は、1,2度の予選で去ったあまたの参加者の参加費から成り立っている…。でも、たった一度のコンクール予選にでも、それに向けて努力したことや、講評から得られる子ども達の成長は、何ものにも代え難いはず…。

自分の子が出ているわけではないのに、なぜかそんな風に思いを馳せてしまいました。

 

さて、総勢5名のprodigyの皆さんのザイツの2番を聴かせていただきました!もうすごかったです。長女も大興奮!今回、楽譜持参で聴いたら、とっても勉強になり、長女の意欲もアップしました!

 

最近のTwoSetの動画に、世界中から授業料無料で才能をかき集めるという「カーティス音楽院」への入試チャレンジとレッスンの動画がありましたね!

(ところで、アメリカの大学や大学入試に関する記事をずっと書いていますので、いつか公開したいなと思っています!)


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↑この動画でのEddyの受けたレッスンにあるように、コンチェルトのソロの出だしの強弱記号は何か、というのは意外と盲点な気がします。ザイツの2番は… p (ピアノ)です。とはいえ、オケ時代に、「コンチェルトのソロは pでも ff で弾き、オケ は ff でも p で弾かないといけない」というアドヴァイザーの先生の言葉も思い出しましたが。(役割の問題の話だと思います)

 

とにかく、私はてっきり出だしは f だと思い込んでおりました!そして、 p で表現した出場者は1名だけだったような気がします。その出場者の方は譜面に忠実な上に表現力も豊かで、音色も美しくて、私は現時点でまだ結果を知らないのですが、おそらく1位だったんじゃないかと思います。(結果は、当日の会場以外では、神奈川新聞紙上で結果発表とのことで、まだオンラインで公表されていません)

 

当日は、3,4年生の部まで見学して、会場を後にしました。長女は、中学生の部や高校生の部のチャイコフスキーが聴きたい!(←大好きな曲なのに生で聴いたことがないので)と譲らなかったのですが、今回は時間の関係で断念しました。また何かチャンスがあったら聴きに行きたいと思います。そして、「高校生くらいまでにチャイコフスキーのコンチェルトを弾けるようになりたい!」という目標ができたようです。(どうしたらいいんだろ…?とりあえず、高学年でブルッフモーツァルトのコンチェルトが弾けないといけないようです汗)

 

コンクールや、これからのバイオリンとの付き合い方は、長い目で見ると進路にも関係してきます。ただ今絶賛五里霧中です!自分の考えをまとめるためにも、近々記事にしたいと思っています。