国語の教員でしたが、アメリカで子育てをして、日本に帰国しました。

高校の国語科教員を退職し、長女が1歳の時に渡米し、2022年に帰国しました。3人目も無事出産しました。

TwoSet Violin vs Davie504 だいたいの日本語訳と若干の解説(前編)


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世紀の一大決戦、TwoSet Violin 対 Davie504の直接対決が行われました!

今回は、コンサートホールで行われた対決の1週間後に、編集を加えて有料でストリーミング配信された対決の様子を、文字の形でできるだけ残しておきたいと思います!3月3日中まで視聴できるようなので、それまでにこの前半をアップしたいと思います。(後半はまた後日)

 

前回のTwoSetワールドツアーとは違い、今回は編集を加えた映像ということで、英語字幕が最初からついていて助かりました。しかし、日本へ帰国してから元々無かったに等しい私の英語力もメキメキ落ちているので、理解不足のところがあるかと思いますので、ご指摘大歓迎です!

(「※」で、ちょいちょい感想をさしはさんでいきたいと思います)

 

 

本編

冒頭

まずは、Davieが舞台最上段中央に立ち、ベースソロから始まりました。オリジナル?何かの曲なの???よくわからないんですが、ベースの他にはドラムだけで世界観作れるっていうのがすごくよくわかりました。Davieは舞台映えする高身長で、立って弾いてるだけでカッコいいですね。ヘンテコなんですけどね(笑)。ちょいちょい良い味出してくれるので、彼もまたある意味コメディアンなんだな〜と思いました。

 

演奏が終わって、拍手を煽ります。彼はこれほど大規模なコンサートに出演するのは初めて、ということを最後に言っていましたが、顔には出さないものの、けっこう緊張していたんじゃないかなと思います。

 

Davie504(以下D):

What’s up?

始まる前に、お前らに質問だ。ベースのためにここにいるやつらはどのくらいいるんだ?

(歓声を聴いてうなづく)

お前らを誇りに思う。賢明な選択だ。

これも聞かないとな。ヴァイオリンのためにここにいるやつらはどのくらい?

(ひときわ大きな歓声を聴いて)

お前らは時間を無駄にしている。ベースが勝つってことはみんな知ってる。

実際のところ、ネタバレ注意なんだが…

バイオリンちゃんは、今夜死ぬ。

(客席から歓声や悲鳴)

お前らの考えていることは分かる。

なぜ俺がこんなことをするのかってことだろ。

まあ簡単なことだ。TwoSetViolin、奴らがマジで問題なんだ。

奴らは俺たちが憎悪する種類のミュージシャンだ。

奴らは他のミュージシャンや楽器をいじめ続けている。

奴らはいつもビオラをバカにしている。(※それは事実です)

あいつらは有害だ。

ギタリストを思い起こさせる。

そしてそれは受け入れられない!

だから…(指を鳴らしてヴァイオリンちゃんを呼ぶ)

(運ばれてきたヴァイオリンちゃん)

ブサイクだな…(※オイ!

ヴァイオリンちゃんを誘拐したのは

奴らに教訓を与えるため。

ベースのほうが優れているということを学んでもらわなくちゃ。

そして全ての楽器は平等だということを。(※矛盾してないか?)

さもなくば…(バイオリンちゃんの首を掻き切るサイン、客席悲鳴)

 

Eddy(以下E)の声:どっちの道だ?

D: なんてこった。あいつらの声が聞こえる。隠れなきゃ。あいつらにどこにいるか教えるなよ。(客席の方へ逃げる)

 

Brett(以下B)の声:叫び声から判断すると、おそらくこっちだと思う…

(客席の中に座るDavie)

B:こっちだ!わあ!やあみんな!

(TwoSet の登場に客席大歓声)

ここに来られてよかった。

E:わあ、ここどこ?

B:どこにいるのかわからないよ。

E:(背景のスクリーンに映し出されているCGを見て)なんて不吉な見た目の場所なんだ。

B:うんそうだね。

(客席を向いて)来てくれてほんとにありがとうって言いたい。

みんなは歴史的な瞬間の目撃者になるんだ。

ベースギャングの滅亡というね。

E:その通り。その通り。

B:知らない人のために言っておくと、全ては3年前に始まった。

僕らが動画を作った時…僕らは科学的に、客観的に、(エレキ)ベースをEランクと評価した。

E:要するに、わかるでしょ?事実はこうだ、

ベースにはアンプが必要だし、そうでなければ聞こえない。

フレットも必要、そうでなければ音程が取れない。

でも最も重要なのは、メロディー(主旋律)が弾けないってことだ。

誤解しないでほしい。

ベースはとっても重要な楽器なんだよ。

とても重要な役割をしているんだ、

主旋律を奏でる楽器を「支える」というね。

だからベースには感謝してる。

でも、なんだかんだ言ったって結局バイオリンには及ばないのさ。

それが真実。

(歓声)

その通り。

B:でも残念ながら、その事実を受け入れられないでいる人達がいる。

そしてDavieがたまたまそのうちの一人だった。

彼はそれをとても個人的に受け止めたから、ヴァイオリンちゃんを拉致・誘拐するまでになったんだ

だからこの3年間、この哀れなヴァイオリンちゃんはずっと拷問を受けてる。

ニスは傷み、弦は切られ、あまつさえ…何ていうんだけ…スラップする(叩く)って?

※Davie は「スラップ奏法」という、ピックを使わずに弦を叩くようにベースを演奏する奏法を得意としている

E:ああ。

B:それがどういう意味であれ。

E:自分の問題を他の人に転嫁して八つ当たりしちゃいけないよね。

B:ほんとだね。

E:カッコ悪い!(※お決まりのディスり合い・笑)

だから今日、天罰が下るだろう。

でも始める前に…2つの問題がある。

1つ目は…君のヴァイオリンはどこ?

E:ああ…ここのGrabの上に置いてきたと思う。(※Grabって何だろ?

(あきれ顔のBrett)

※忘れてきたということになっているけれど、この後Davieと追いかけっこをするから持っていないのでしょう

B:2つ目は、もっと重要なことに、Davieはどこにいる?

E:確かに。あいつはどこだ?

(ざわつく客席、静かにするよう口に指を当てるDavie)

E:ベースの楽器があるのは見たけど、Davieは見てない。ヴァイオリンちゃんもどこにもいないよ。

B:うん、わからない。

E:どこかに隠れているに違いない。

臆病者みたいにな。

B:全くだ…隠れてる。

E:いい考えがあるよ、Brett。

B:何?

E:ただ君がヴァイオリンを弾き始めるんだ。

B:どうして?

(歓声)

E:(うなづいて)みんなは知ってる。

信じて、君が弾けば…やつは見つかる。

B:え、わかったよ…

(客席から「Slay!(コ○ス!)の声)(※声が女性だったけど、なんかマナーの悪い人が紛れ込んでいますね、観客もBrett も笑ってたけど…toxic Blinksがここにいたのかも?

3/7追記:Brettにこう叫ぶのはネタになっているの???だったら私もやってみたい!←

(Brett がんばれ!という声援)

(「Rush Eを弾いて!」大歓声が沸き起こる)

E:がんばって!

ハンガリー舞曲第5番を弾き始めるBrett)

D:ヤメロ!

(しかしその後マイクがオフになってセリフが聞こえず)

B:何か聞こえたぞ

E:待って

D:耐えられない。この音にはこれ以上耐えられない。お願いだからやめてくれ。

E:言っただろ、うまくいった。やつを見つけた!

B:マイクが彼に耐えられないのかと思ったよ(笑)

あいつをつかまえろ!

 

ブラームスハンガリー舞曲第5番

 

(客席の間を追いかけっこするEddyとDavie)

 

※追いかけっこに目が行きがちですが、弦楽四重奏団とキーボードにドラムまで伴奏に入って、重音もガッツリと弾いてくれたBrett!カッコ良かった!!

 

(追いかけっこの末に舞台へ上がるDavieとEddy。ヴァイオリンちゃんを奪還しようとするも、2メートル以上あるDavieには敵わず、手が届かない。)

 

E:あ、めまいがする…(Davieの首にしがみつくEddy)

D:何やってるんだ

E:あ、ごめん、悪い

D:お願いだ、離してくれ、

今はよくないだろ

E:悪い、悪い

D:また後でな

※何この流れ!?

 

(Brettが演奏再開し、舞台最上段にまでDavieを追い詰めます。背後から忍び寄り、隙をついてヴァイオリンを取り返したEddy)

 

E:ヴァイオリンちゃんを救出したぞ!

B:やったじゃん!

E:ついに、3年経って!

(ヴァイオリンちゃんを心配する二人)

 

D:トーシロめが!それは本当のヴァイオリンちゃんではない。

E:Nani!?(※今や世界で通じる日本語「Nani!?」)

B:どういう意味だ?

D:本物のヴァイオリンちゃんは、ここだ!

(背景の大スクリーンに映し出される鎖に繋がれ吊るされた?ヴァイオリンちゃん…のCG)

E:おいおいDavie、お前がこういう道具にハマってるなんて知らなかったよ…w(※縛る…とか拘束具的な?)

D:ああ、実はそうなんだ

(二人失笑)

本当のヴァイオリンちゃんは秘密の拷問部屋にいる。

俺だけがその場所を知っている。

でもな、今日はイイヤツな気分なんだ。

だから、助ける最後のチャンスをやろうと思う。

今夜、俺たちはミュージック・バトルを行う。

これっきりだ。

もしお前らが勝ったら、ヴァイオリンちゃんを返してやろう。

しかしもし俺が勝ったら…全員に強制的にヴァイオリンちゃんが破壊されるのを見てもらう。

(劇的な音楽と共にヴァイオリンちゃんの両側から迫るチェーンソー…のCG)

 

B:なんてこった

E:どうしたらいいんだ

B:わからない…えと、ねえ、Davie、Davie、その挑戦は受けた。

でも…ミュージック・バトルをするには、公平なジャッジが必要になるよね。

だから‥誰がそのジャッジをするの?

 

(何やら大きな振動が起きてミシミシと音を立て、画面が揺れる大スクリーン…

そこへ現れるUFO。中からかわいい生き物?が出てくる)

 

Quaver(以下Q):こんにちは!

ボクはQuaver(クエーヴァー)、遠く離れた銀河からやって来た音楽のジャッジ。

B:なんてこった、彼もまたQuaverみたいに見えるじゃないか。

※Quaverとは、主にイギリスで「8分音符」を指す音楽用語のようです。初めてききました!

 

Q:公平にあなたたちの紛争の解決をお手伝いします。

B:Quaver、どうやってやるの?

Q:君たちのそれぞれ違う側面のミュージシャンシップをはかる、9つの音楽的なゲーム(試合)を用意してきたよ。

それぞれの試合はそれぞれ異なった惑星で行われる。

5つ以上の試合に勝った者が、最終的な勝者だ!

B:これはヴァイオリンにとっては楽勝だね。

D:お前に王手(checkmate)をかける。簡単だ。

E:自分のヴァイオリンを持ってきたよ。

さあ始めよう。

B:準備はいい?

E:うん

B:ここに立つのかな?(※このセリフを言うのが早すぎたっぽい)

Q:オーケー、準備ができたら、位置についてください

(CGがゲームのようにコマを進む)

 

※ここまでほとんど全てのセリフを書き起こしてきましたが、けっこう大変で、なんとか3月2日までにアップしたいのでこの先はもう少し端折ります…



第1試合:Sacrilegious Speed! スピード対決

Q:皆さんご存知のように、「ゆっくり演奏できるなら…速く演奏できる!」(大歓声)

この挑戦は…出場者はボクのテンポについてこなきゃならない。

ついてこられなくなった人が負けだよ。ヨーイドン!

 

グリーグ/山の魔王の宮殿にて(In the Hole of the Mountain King)

リムスキー=コルサコフ/熊蜂の飛行(Flight of the Bumblebee)

 

※ 「山の魔王…」のテンポ72からスタート。TSVとDavie交互に弾いていきます。次第にテンポを上げて、140から「熊蜂」になります。いい感じに編曲されてますが、150からDavieは伴奏になっちゃってますね。170まで上がったところでフィニッシュ!

 

Q:音がたくさんだね。でも、ボクには最後の方で誰かが遅れてたのがわかるよ。

だからこのラウンドの勝者は…TwoSetViolin!!

(※Quaverはかわいい顔と声でけっこう辛辣な講評を付け加えてくれている気がする)

 

B:僕らは40時間練習してるからね。

D:俺は69秒練習しただけだ。(※自分のレパートリーにない曲だからかな)

E:正直、期待したよりも長いよそれ。

D:それ、俺の彼女も言ってたわ。

(変な間があって失笑する二人)

※「That’s what she said...」後ろのチェロのイケメンも「おいおい」っていう感じで笑ってたので、どういう意味があるのかと思わずググってしまいました…そしたら英語圏で使われる下ネタだったようです汗。全く使えない変な知識が増えていく…。

 

第二試合 ノリノリ対決

Q:ミュージシャンたるもの、群衆をノリノリにさせないとね。

このラウンドでは、ボクを一番ハイにさせた方が勝ちだよ!

 

TSV: モンティ/チャールダーシュ(Czardas)

Davie: ディスコミュージック的なメドレー?

 

※チャールダーシュって、英語で「ツァーダー」みたいな発音なのですね。実生活で聞いただけではわからなさそう…。デュオアレンジのチャールダーシュ…めっっっっっっっっっっっちゃよかったです!!ああこれ、TSVで聴きたかったのこれこれ!!って思いました!!!!

 

Q:エンターテインメントの要素の観点からいうと、これは明白だね。一方はもう一方よりもっとエキサイティングだった。勝者は…Davie504!



第三試合 エモさ対決

Q:音楽には人を感動させる力があるよね。

次の試合では、出場者はエモーショナルな曲を演奏するよ。

ボクに涙を流させた方が勝ちだ。

 

Davie:Halellujah(誰の曲なの???)

TSV:ラフマニノフパガニーニの主題による変奏曲(狂詩曲?)

 

D:(目頭を押さえ、泣いている様子)

B:え、泣いてる?

E:初めて?

B:Davieから感情を読み取れる…?

E:信じられない、泣いてる!僕らの演奏がそんなに琴線に触れた…?

D:いや、ただとても酷かったから、泣けてきた。

 

Q:えーん、えーん…

両者の演奏はとっても美しくて表現豊かだった!

でもボクを本当に涙させたのはただ一人。

勝者は…TwoSetViolin !

 

D:実は、俺も賛成だ。

ヴァイオリンは実に「悲しい」楽器だな。

お前らはこれから「Too Sad Violin」に名前を変えるべきだ。



続いて第四試合…といきたかったところなんですが、長くなってしまったのでここで一旦区切ります。

 

ここには書けなかったんですが、この後のショスタコーヴィチ弦楽四重奏第8番第2楽章が超超超よかったです!!!!Brettカッコ良かった〜。(もちろんEddyも!)サポートのビオラとチェロと一緒に本当に四重奏弾いてくれてます。ここが私的にはハイライトでした〜。

後半の記事↓

 

nicota-in-us.hatenablog.com

 

 

↓コレのジャニーヌ・ヤンセンさんが弾いてる8:15あたりからの曲をやってくれてます!!でもこれ観た後だとBrettが大人しく思える不思議…笑


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3月3日中まで、ビデオ・オンデマンドで視聴可能でした。

twosetvsdavie504-live.sistic.com