B2TSM が衝撃デビュー!
私は洋の東西に関わらず、これまで一度もアイドルグループに熱中したことがないのですが(あ、BABYMETALは好きでした!)、ちょっと今回だけはもうだめです…推さずにはいられません。
時空を超えた大作曲家のアイドルグループ、B2TSM がデビューしました!
( B to the S M 、と読むらしいのです。小さい2ってどうやって打つんですか???)
衝撃のデビュー曲
Duh Duh Duh Dum
メンバー的に、2021年末のバーチャルワールドツアーから派生したアイドルグループ…ということですよね。タイムマシンで現代へ召喚したそうです。
ワールドツアーでの、それぞれ5名の描かれ方から、
というパーソナリティだったかな、と思います。
公演の内容を思い出したくなった方はこちら↓
それを考えると、バッハのオヤジギャグは少し控えめだったなと最初思ったのですが、調べてみたら、実はすごいのをイントロで放っていた、ということがわかりました。
イントロでのEddyの言葉、
B to the S M
In your era
というのは、K-popグループであるBLACKPINKの
BLACKPINK
In your area
という決めゼリフ(?)のようなものがあり、それになぞらえているようです。BLACKPINKの曲には、この言葉が複数の曲に出てくるのだそうです。
↓例えばこの曲。始まってすぐですが、イントロの4小節目、サングラスのお姐さんが言っています。パイプオルガンのようなセットも見えますね。
これは、ブラックピンクがあなたのarea(エリア、領域)にいる、という攻撃的な言葉らしいのですが、これになぞらえて
B to the S M
In your era
B2TSMがあなたのera(時代)にいる、という風にもじっているわけですね。era の言い方、妙な節回しだと思っていたら、オリジナルにそっくりです(笑)。オリジナルを知っている人は吹き出しちゃったんじゃないかな〜と思います。私はオリジナルを観て吹き出しました。
それにしても、こんなこと言うの、あの人しかいないじゃないですか?
つまり、この冒頭のセリフは、Eddyではなく、バッハのセリフなのだと思います。
グループ最年長でおそらくリーダーのバッハ。音楽の父と呼ばれる楽聖が、三百有余年の時を超えて現代へやって来て、K-popアイドルの歌詞をもじって放った渾身のオヤジギャグ(dad joke)…。B to the S M In your era…!そう考えると、ジワるを通り越して感動すら覚えます。一体誰が思いついたんだろう…。
もちろん、backとBachを掛ける歌詞も出てきますね。
Hit you with that
というのも、同じくBLACKPINKの歌詞なんだそうです↓
こう見ると、思いっきりパクってオマージュしていますね(笑)。もちろん、DDU-DU DDU-DUが、Duh Duh Duh Dumにあたるんですね。
このように、楽曲自体はBLACKPINKの影響が大きいようです。私は全く存じ上げなかったのですが、カッコイイですね。そういえばうちの姪っ子たちも大好きだと言っていた気がします。Eddyが大好きなんだろうな〜。一方、BTSは、グループ名は似てるのですが、何かパロディにしているところはあるのでしょうか…?何せ全く知識が無いので、よくわからないのです…。でもこうやって知識があると、面白さが2倍になる!何であっても、「知っている」ということは尊いですね。
ちなみに、私の推し(bias)はショスタコーヴィチです。黒スーツ好きなので…。Brettの低音で滑舌の良いラップもカッコ良いです!背景に流れるのは、ショスタコーヴィチの署名と言われる「D、S(Es)、C、H」(レ、ミ♭、ド、シ)の音列で、彼の作品の中に度々出てくるそうです。ショスタコーヴィチの曲は私は演奏したことがないので、知らないことが多いから勉強になります。
そのほかの、「Duh Duh Duh Dum」に使われている曲のリファレンスを書こうと思いましたが、力尽きてしまいました…。長くtwosetterをされている方にはもう不要だと思いますが、気になる方はRhys Owenという人のコメントにものすごく詳しく書いてあるので、探して読んでみてください。(すみません…)
歌詞も貼り付けておきますね。それぞれの作曲家のパーソナリティに則しながらも、ヒップホップらしいスラングが使われていて、韻も見事に踏んでいる…素晴らしい歌詞です!
Lyrics:
B to the S M
In your era
Eins, zwei, drei, vier
Guten Morgen
Don’t touch my organ
My brain so huge
That’s how you get the art of fugue
Complex polyphony
Master of tonality
They call me the real OG
That’s why y’all keep coming Bach to me
I’m a prodigy kid
Hear the bops that I did
First at class, lick my Arsch
And attend my greatest mass
Let me blow my magic flute
All-time great, that’s absolute
I’m the king, make you sick
When you play my Nachtmusik
Opera and ballet
Carry you away by night and day
Your mind has gone astray
Gone is my Juliet
I won’t forget the night that I…
Hit you with that
Duh duh duh dum
Hit you with that
Duh duh duh dum
Stop telling me what to say what to write
Writing music for the brainless out of spite
Sick of writing for the Stalin government while I...
Shh, shh, be quiet
I’m scared, I’m terrified
They gonna take me in the middle of the night
They’re trying to censor me, take away my rights
But against oppression, I shall fight
Hear, my last premiere
Full of despair
No need to shed a tear
Gone is my Juliet
I won’t forget the night that I…
Hit you with that
Duh duh duh dum
Hit you with that
Duh duh duh dum
Classical, Romantic, got them both
Expressive play is my forte
All them haters calling out my name
Call me insane
Deaf to the hate
Can’t hear you, what?
What did you say?
ベートーヴェンの「Deaf to the hate」は「hate to death(大嫌い)」をもじっているのでしょうか?誰かわかる方いたら教えてください…。
クレジットにあるように、撮影は彼らの母校の音楽学校で行ったようですね。7月に地元ブリスベンへ里帰りしていた期間があるので、その時に撮ったのでしょうか。チャイコフスキーが歌っているのは、以前の動画によく出てきたBrettの実家ですね。なんだか懐かしいです。ところでチャイコフスキーが歌ってる「去ってしまったジュリエット」って…あの人のことなんでしょうかやっぱり?
最後にパガニーニも出てきて、まさにワールドツアーの展開ですね!バッハに始まり、パガニーニに終わる…。そういえばFantasiaで出てきた肖像画はバッハとパガニーニでした。
ワールドツアーと、FantasiaとB2TSMは、同じ世界観で繋がっているんですねきっと。ワールドツアーはまさに2022年の序章だったということですね〜。だから、最後の映像が「2022年」で終わっていたんですね…。
今年はまだサプライズな企画はあるのでしょうか。あとは4ミリオン突破するのを待つばかり…?あと19万人です!すごい数だけど…何かのきっかけがあればすぐ達成できちゃいそうですね。B2TSMが起爆剤になってほしい!
それから、秋にはまたワールドツアーの予告があるのではないか…?と楽しみにしています。今度はお客さん入れるんでしょうか!日本に来てくれるの!?切実に願っています。