国語の教員でしたが、アメリカで子育てをして、日本に帰国しました。

高校の国語科教員を退職し、長女が1歳の時に渡米し、2022年に帰国しました。3人目も無事出産しました。

英語ネイティブの子どもが最初に身につけるべき英単語とは

英語ネイティブの子どもが最初に身につけるべき英単語とは

 

5歳長女の英語についてです。

 

長女の英語は果たして大丈夫なんだろうかと親として心配しているのですが、学校ではELL(英語を第二言語とする子ども用の授業)を受けてはいますが、特に問題有りとは認識されていないらしく、家でどうしたらいいのかよくわからないまま過ごしています。

 

学校の先生からは、「sight words」の最初の25個が、キンダーの範囲だから読めるようにしておいてね、というゆるい指示と、あとは本を読みましょう、というくらいで放置されています。

 

今日は、この「sight words」について書きます。

 

「sight words」とは?

「sight words」で検索すると、とにかくいろいろ出てきます。私ももっと早く調べておくべきだったなと思いましたが、自分の認識としては、「ぱっと見ただけで何も考えなくても読めるようにしないといけない超基本的な単語」という感じのものです。

他に「fry words」や「fry's first words」などという呼び方でもほぼ同じものが出てきます。

では、どういうものが「sight words」なのかというと、以下のような100単語です。

 

the / of / and / a / to / in / is / you / that / it / he / was / for / on / are / as / with / his / they / I / at / be / this / have / from / or / one / had / by / words / but / not / what / all / were / we / when / your / can / said / there / use / an / each / which / she / do / how / their / if / will / up / other / about / out / many / then / them / these / so / some / her / would / make / like / him / into / time / has / look / two / more / write / go / see / number / no / way / could / people / my / than / first / water / been / called / who / oil / sit / now / find / long / down / day / did / get / come / may / part

 

私は、最初にこれらを見た時、面白いなと思いました。ネイティブの子ども達と、外国語として英語を学んだ自分とでは、最初に習う言葉が違うんですよね。当たり前といえば当たり前なんですが、うちの長女も先に日本語と日本語での学習を進めてきたので、外国語として英語をこれから習っていきます。その時に、最初に読み書きとして習うのがこれらの単語だというのが、興味深いです。

Z会の英語学習サイトでもそうだったのですが、やっぱり外国語として言語を学ぶ時は、身近なものの名前とか、よく使うあいさつやフレーズから入っていきますよね。

でも、「sight words」は品詞や文脈、複数形と単数形、時制すら関係なく、とにかく英語の会話や文章の中で「よく使われる」単語です。ネイティブの子ども達には「これは何?」と思うことがないくらいに身近な言葉なんですよね。「あ、あれはこうやって綴るんだ」くらいの認識なんじゃないでしょうか。

 

長女は、最初の25個はさすがに読めていましたが、100個は完璧ではありません。そして、「これは何?」レベルです。例えば、「could」や「would」も100の「sight words」に入っていますが、「これは何?」ときいてきます。そういう時に、何と説明したらいいでしょうか。

「could」は can の過去形で…と言うよりは、「Could you〜?(〜してくれますか)」のcouldだよ、と言った方が多分ピンとくるし、「would」は will の過去形というよりは、「Would you like 〜?(〜はいかがですか、要りますか)」なんかの方がよく耳にする使用方法じゃないでしょうか。特に幼児にとっては。

だから、なるべく知っている例文や、歌の歌詞なんかで理解してもらうようにしています。子どもは意味がわからなくてもディズニーなんかの歌をよく歌ってるので。私は私で、子どもが何を歌ってるのかとか把握しきれてないんですけれど…。

 

読書

学校があった頃は、図書室へ行く時間が週に一回あり、そこで子どものレベルに合わせた本を借りてきていました。シンプルな文が大きな文字で書いてある薄手の本をよく借りてきていて、それなら読めるという自信がついたようでした。オンラインのELLでも、そういう本を先生に、あるいは一緒に教えてもらいながら読んでいました。

あとは好きなキャラクターやモチーフが出てくる本。ディズニーの好きな話とか、人魚やユニコーンが出てくる絵本です。それと興味のあることのノンフィクションの本、例えば鉱石や楽器、動物なんかが喰い付きがいいです。何でも良いから、本人の好きなものを選ばせると、読みたいという気持ちにつながるようですね。(親の私も同じです)

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