国語の教員でしたが、アメリカで子育てをして、日本に帰国しました。

高校の国語科教員を退職し、長女が1歳の時に渡米し、2022年に帰国しました。3人目も無事出産しました。

自宅学習の2か月間

前回第3子妊娠を告白しましたが、皆さま温かい反応ありがとうございました。それほど読者の多くない当ブログなのですが、もう長いこと子育ての情報を共有している不思議な連帯感を、私は勝手に持っています。子育ての悪戦苦闘も、独りじゃないんだ自分も頑張ろう、という元気をいつも頂いています。ありがとうございます。

 

長女(ついでに次女も)の学校が、COVID‐19のために休校になり、早2ヶ月が経過しました。長女はアメリカの公立のキンダーガーテンに通っています。

 

この世界的なパンデミックによる自宅待機期間が続く間、私は一応、これでも元教員なんだから、もっと人様のお役に立てるようなものを書きたいなとは思っていたのですが、これはもうきっと自分の能力の限界なんだろうなと自分にガッカリしています。つわりのせいだということにはできない。

 

大学入試(共通テスト)の混乱があったかと思いきや、このパンデミックで9月入学も検討されているというし、日本の現場の教員の方々のことを考えるだけで胃がキリキリします。一方で、こうしてアメリカにいると、アメリカの教育に関しては自分の子どものことなのに「まあなんとかなる」とけっこう冷静でいられるのが不思議です。日本の方が取り返しがつかない社会だからでしょうかね、思うに。アメリカは適当だし、いろんな人がいすぎるので。「遅れたら取り残される!もうメインストリームに戻れない!」みたいな強迫観念が無いような気がします。まあまだキンダーだっていうのも大きいですね。

 

日本は感染爆発を、どうも起こさないで済みそうですね。6月から東京でも少しずつ学校の登校が始まるようです。本当によかった。

 

さて、この2ヶ月間の我が家での自宅学習の流れをざっくりまとめてみたいと思います。別に人様に誇れるようなことは何もしていないのですが、うちはこんな感じでした、というのがどこかで誰かのお役に立つことを願っています。(あ、こんなゆるい人いるの、みたいに肩の力を抜いてもらえると嬉しいです)

 

最初の一週間が長かった

今振り返ると、学校が無くなってから、最初の一週間がやたら長く感じました。やたらと家族や友達に電話したりして連絡を取っていました。何したらいいのかわからなかったからだと思います。

 

日本の皆様のブログ記事等を参考に、時間割を作成

当時は、日本がコロナ最前線で、一斉休校を2週間ほど早く決めていたので、日本の保護者の皆様のブログは大変勉強になりました。見ると、きちんとホームスクーリングされているようなので、うちもこのままではいけないぞと思い、娘と一緒に時間割を作ってみました。

 

バイオリンはオンラインで継続

個人レッスンは週一回、30分受け続けています。個人と集団、2つの発表会は中止になってしまいましたが、先生が生徒の演奏を集めた動画を作ってくれるようで、家で撮影して提出しました。休みの間、娘の頑張りもあり、けっこうなペースで進んでいます。(2巻の真ん中くらいまできました)

 

日本語・算数はZ会小学生コース2年生

4月から日本では年長の長女も、2年生の内容になりました。昨年度は1年生をなんとか終えられたので、2年生も「これは無理!」となるまではやってみようと思います。現時点では現地校の内容はカバーされているので、この調子でのんびりやっていこうと思います。いずれ詳しく書こうと思っているのですが、学習を先に進めておくメリットって、それを学校で習うまでに猶予が与えられるところにあると思うんですよね。例えば時計の計算なんかも、ちょっとまだ難しいかなと思ってもそれを日常生活の中で意識して考える時間が1年でも2年でもあれば、きっと自然にできるようになると思うのです。あと、うちは日本語で先に理解しておいてからの方が、学校で英語で習った時に理解しやすいと思ったので、日本の通信教材を使っています。(私が英語の教材を英語で教えられたらいいのですが、無理!)

 

遠隔授業

バイオリンのオンラインレッスン以外にも、オンラインで受けているものが増えてきました。だいたい休校1か月くらいで出揃ってきた感じです。

  • 長女のキンダーのホームルーム Zoom meeting(週1)
  • 長女のキンダーのELL個別(英語学習者プログラム)(週2)
  • 日本語教室 グループ(週1)
  • 日本語教室 個人(週1)
  • 次女のプリスクールのZoom meeting(週1)

つまり、平日はほぼ毎日何かしら入っています。結構疲れます。

 

休校1か月した頃、学校からある程度まとまった学習計画が送られてくるようになる

キンダーのうちに身に着けさせる内容は以下のようなもの

算数(Math)

  • 100まで数える
  • 10までの数の合成、分解
  • 図形の名前

英語(English)

  • アルファベットを書けるようにする
  • 大文字、小文字
  • 25個のsight wordsを読めるようにする
  • 音読をする

現地校のスタンダードはかなりハードルが低め。

 

我が家の時間割(キンダーガーテン・幼稚園年長相当)

  • 早く終わったら、次の時間までは休憩
  • 曜日ごとに1〜3回オンラインのレッスン等が入るので、その都度調整

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6時 起床

7時 朝食、ラジオ体操

8時 算数(日本の通信教材と現地の宿題冊子を日替わり)

9時 おやつ、バイオリン

10時 休み時間(映像可)

11時 昼食

12時 予備時間

1時 国語/英語(日本の通信教材と英語を日替わり)

2時 おやつ

3~5時 自由時間

5時 夕食

7時 就寝

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英語コンテンツならスクリーンタイムは無制限

動画を観る時間を決めた方が良いというのが正論だと思いますが、うちは家の中にいると完全日本語環境なので、英語を忘れないために、子ども達には英語コンテンツであればほぼ無制限に観せています。幸い、アメリカにはNetflixみたいな「Disney+(ディズニープラス)」という動画配信サービスがあって、ディズニーの新旧作品やテレビシリーズが定額6.99ドルで見放題なんです。もちろんペアレンタルコントロールもできます。ディズニーということは、ピクサーも、マーベルも、スターウォーズシリーズも、ついでにナショナルジオグラフィックの動画も観られるんです。見放題といっても、あくまで観たいと言った時、時間割の範囲内です。あと料理中とか、親の休憩中とかですね。無制限にしても、本当に際限なく子どもは観ていられないので、ちょうど良いかなと思っています。英語でごっこ遊びするようになってきたし。(我が家は地上波もケーブルテレビも契約していないので全く観られません)

 

「Disney+」は日本でも配信予定だったと思うのですが、何と予定が早まって6月開始だそうです。日本だと2カ国語で楽しめそうですね?多分、わからないけど。(そうなったら英語教材として爆発的に人気出そう)

 

news.nifty.com

Eテレのコンテンツも無制限

子どもが観たいならば時間の許す限り観せています。↓のサイトから。パソコンとかより、テレビの画面に映すとよく観るようになりました。思うに、サイトの作りがよくないのですが、特定の番組をクリックすると過去の番組が全部アーカイブされていて、「この番組をずっと観ていたい!」という欲求に応えてくれます。実際リアルタイムでEテレ観てると、対象学年がごちゃ混ぜで、「もっと観たいのに!」て思いますよね。(長女は「さんすう犬ワン」がここのところのお気に入りで19話視聴し終えました)

www.nhk.or.jp

反省点

結局時間があってもやらないことはやらない

時間があるからコーディング(プログラミング)でもさせようかと思ったけれど、習慣化していないものは結局やらなくなってしまう。本人がやりたいと言い出す時を待つことにします。Z会もプログラミング学習サイトがあるのですが、やりたい時にメンテナンス中(日本の深夜)になってることが多くて、やらなくなってしまいました。