現地校Math Kから1の内容
長女は今年の4月から日本では年長の年齢ですが、アメリカでは誕生日の関係で昨年度キンダー(Kindergarten)を経験し、9月から1年生(1st grade)になります。
キンダーは日本でいう幼稚園的な位置付けですが、日本と違うのは義務教育というところで、日本の普通の幼稚園よりも少しアカデミックです。
そのため、我が家では昨年度の一年間は、日本の一年生向けの通信教育講座を受講しました。(Z会小学生コース一年生)
おかげで、現地校のMathは多少楽に感じることができ、宿題で出されていたキンダーの学習範囲のワーク冊子は昨年中(冬休みまで)に全て終わらせることができたので、追加の冊子をもらってやっていました。
コロナで休校になった後は、次の1st gradeの内容のワークを全部まとめて先生が郵送してくれたので、今はそれをのんびりやっています。内容が難しいわけではないものの、英語を理解しながら自分で読んで答えを出せるようにならないといけないので、もうほとんど英語の学習のようになっています。
以上のような理由から、我が家ではうちの学区が取組むことになっている公立の小学一年生までのMathの内容と、日本の小学一年生の学習内容が対照できる状態になっています。
せっかくなので、自分自身のためにも、長女が取組んできたことを通して日米の進度や違いを整理してみたいと思います。
※我が家は西海岸(東海岸の方がアカデミックのレベルは上らしいです)
※日本の学習としては、教科書準拠でないZ会ハイレベルコースを参照しています
Z会小1四月学習内容→(Z1四)のように記述します
※日本で扱っていないと思われる内容には○を付けています
Kindergarten
キンダーの一年間で取り組む冊子は基本的に4冊。早く終わった人は追加でコピーされた冊子がもらえるようで、3冊分もらいました(提出する度に新しい冊子をもらいました)。
1冊あたり約50-60ページくらいの量です。
A part1(1冊目)
Chapter 1 Numbers to 5 (Z1四)
Lesson 1 All About 1 and 2
Lesson 2 Finding Matches
Lesson 3 Not the Same but Different: All About 3
Lesson 4 Why Is This Different? All About 4
Lesson 5 All About 5
Lesson 6 Spotting Small Differences^
Chapter 2 Numbers to 10 (Z1四)
Lesson 1 All About 6
Lesson 2 All About 7
Lesson 3 All About 8
Lesson 4 Numbers 0 to 9
Lesson 5 Pairing Sets with Numbers
Lesson 6 Paring One-to-One
A part2(2冊目)
Chapter 3 Order by Size, Length, or Weight (Z1九)
Lesson 1 Ordering Things by Size
Lesson 2 Comparing Sizes
Lesson 3 Ordering Things by Length
Lesson 4 Ordering Things by Weight
Chapter 4 Counting and Numbers 0 to 10 (Z1五)
Lesson 1 Composing and Decomposing 5
Lesson 2 Counting and Ordering Up to 10
Lesson 3 Using Your Fingers and Toes to Count On
Lesson 4 Same Number and More
Lesson 5 Fewer Than
Lesson 6 How Many in All?
Chapter 5 Size and Position (Z1十二)
Lesson 1 Big and Small Things
Lesson 2 Does It Fit?
Lesson 3 Positions
Lesson 4 'Before' and 'After'
Chapter 6 Numbers 0 to 20 (Z1九)
Lesson 1 All about 10
Lesson 2 Numbers 10 to 12
Lesson 3 Numbers 13 to 16
Lesson 4 Numbers 17 to 20
Lesson 5 Compare and Order
B part1(3冊目)
Chapter 7 Solid and Flat Shapes (Z1九、Z2二)
(各Lesson内容は全部書くと長くなるのでもう割愛します)
Chapter 8 Numbers to 100(Z1一)
Chapter 9 Comparing Sets(Z1九)
Chapter 10 Ordinal Numbers (Z1五)
Chapter 11 Calendar Patterns ○
Chapter 12 Counting On and Counting Back ○
Chapter 13 Patterns ○
Chapter 14 Number Facts(Z1八)
B part2(4冊目)
Chapter 15 Length and Height (Z1十二)
Chapter 16 Classifying and Sorting(Z1九)
Chapter 17 Addition Stories(Z1六)
Chapter 18 Subtraction Stories(Z1七)
Chapter 19 Measurement(Z1十二)
Chapter 20 Money ○
Enrichment (追加冊子3冊)
各チャプターごとに追加的な練習問題。
3冊合わせて150ページほどのボリュームでした
見直してみると、キンダーだけでけっこうな量をやっていました。
カレンダーとか、お金(コインの呼び方)もMathでやるというのが面白かったです。
Penny(1¢), Nickel(5¢), Dime(10¢) Quarter(25¢)普段使わないから身につかないです…。
パターンも、私自身日本でやった覚えがありませんが、何年生かで扱われるのでしょうか???
1st grade
(246ページまで通しのページ番号なので、1冊なのかもしれません、コピーなのでわからず…)
Chapter 1 Counting to 10(Z1四)
Chapter 2 Number Bonds(Z1五)
Chapter 3 Addition Facts to 10(Z1六)
Chapter 4 Subtraction Facts to 10(Z1七)
Chapter 5 Shapes and Patterns(Z2二)
Chapter 6 Ordinal Numbers and Position(Z1九)
Chapter 7 Numbers to 20(Z1九)
Chapter 8 Addition and Subtraction Facts to 20(Z1十、十一)
Chapter 9 Length(Z1十二)
Chapter 5 では、図形に立体まで含まれています。立体は日本の小1ではやらないはずですね。日本語で全く学習していないのは、この立体だけです。日本語だと言葉(立体の名称)が難しくなるからでしょうか。
数の文字の綴りもMathの範囲です。ほとんど英語の学習。立体は親の私も呼び方頭に入ってなかったですよ…。そもそも平面の長方形の「rectangle」を最近まで知りませんでした…。直方体は「rectangular prism」です。難しいよ…。じゃあ四角錐(多面錐)は?円錐は?円柱は?これらはけっこう簡単でした。(pyramid, cone, cylinder)
日本独自の内容は?
このようにみてみると、キンダーの一年間は、日本の小学一年生の初歩の内容をゆっくりゆっくりやっていくようなイメージで、1st gradeになってからも、日本の一年生の内容を引き続きやっていくような感じです。日本では「小二の壁」と言われるように二年生からいきなり学習内容が難しくなるということですが、アメリカはどうなんでしょうか。そろそろ二年生のワークも手に入れて見てみようかなと思います。
これまでの学習内容の中で、日本で扱っていないのは、
- カレンダー
- パターン
- お金
- 立体
というところです。
逆に日本語でしか学習していないのは、
- 時計の読み方
です。なかなか面白い結果になりました。日本だと、時間割がしっかり決まっているから、小学校入るまでに時計を読めるようにした方がいいという風潮ありますね。アメリカはあまり気にしないのかな…確かに時間にそこまで厳密ではないです。5分前集合とか考えられない。
ただでさえ小二の壁にぶち当たるというのに、日本で年長の娘が(はっきりいって惰性で)二年生の講座とってるのは無理があるかなあ…と思っているのですが、今のところなんとかやっていっています。でも娘は特別優秀なわけでもなんでもなく、同じ日本語教室に通っている日米ミックス(ハーフと言うのは失礼らしい)のお子さん達がそろいもそろって皆めちゃくちゃ優秀なので、刺激を受けながら頑張っています。(英語はネイティブなのに、日本語も普通にできるし字も上手いし漢字も書ける)
秋からもリモートがほぼ確実となった我が学区ですが、算数はともかく、英語どうしょう…というのが目下の悩みです。