国語の教員でしたが、アメリカで子育てをして、日本に帰国しました。

高校の国語科教員を退職し、長女が1歳の時に渡米し、2022年に帰国しました。3人目も無事出産しました。

長女(7)の現地校保護者面談と急にやってきた英語の発達

長女は現在7歳。現地の小学2年生(2nd grade)です。アメリカの義務教育も3年目を迎えました。

 

もう先月の話になってしまいましたが、保護者面談がありました。基本的に良いことの内容が9.99割のアメリカの保護者面談ですが(会社の上司とのミーティングもそんな感じらしい。だからこそ、最後にちょっと言われるような注意点がものすごく大切なんだそうです。)、その内容が我々家族にとって非常に嬉しかったのと、これまでの家庭での取り組みの結果が一つ出たのかなという気がしたので、ここに書きたいと思います。

 

面談は引き続きコロナのためにオンラインでした。(コロナが終息しても、もうずっとオンラインでやってもらいたいです)

 

長女の学校は公立校ですが、少し他の学校と違っていて、その特質上、English や Social Study 担当の担任と、Math や Science 担当の担任と二人の担任がいます。それに加えて、長女は英語がまだ英語ネイティブレベルではないため、ELL(呼び方が変わったのですが、慣れているのでこの呼び方を使い続けます)という、大人のESLに当たるクラスを、英語ネイティブの子とは別に受けることがありますが、その担当の先生と更にELL責任者の先生とも面談を行い、計4名の先生方とそれぞれお話をしました。(ちなみに今回は夫がすべて同席してくれたため、私はあいさつ以外に英語を喋ることはありませんでした!)

 

面談で知った長女の実力

先生方からの話をかいつまんでまとめると、長女はリーディングレベルが、2nd gradeとしての到達目標(年度末までの目標レベル)をすでに達成していること、ライティングも接続詞を適宜使って作文ができており、すばらしいとのことでした。

ライティングが学年相当なのかはよくわからなかったのですが、先生はとても褒めてくださいました(それはアメリカの先生あるある)。それにしても、英語はいつも平均以下と認識していたので、ここへきて急激に現地校の生徒を追い上げているのかなと思うと、信じられないような気がしました。

 

また、Mathは学校でMAPテストというもの(コンピュータを使った統一テストのようなもの)を年2回受けるのですが、今回の結果は、最高値の99パーセンタイルでした。(順位や点数が出るテストではなく、州の平均に比べてどのような位置にいるかを示したもので、要するにトップ1%以上に入っている、という成績でした)

算数は、もう一つオンラインで受けたテストでも学力は3rd相当、という結果をもらいました。(きっと日本人あるある)

 

MAPテストは、キンダーの時も受けていたはずですが、その時は英語自体がよくわかっておらず、算数も問題の指示がわからなかったのか、50パーセンタイル以上ではあったものの、芳しい数字ではありませんでした。そしてパンデミックになってからの1年半、何のテストらしきものも受けてきませんでした。でも、何事もなかったかのように…とはいきませんが、z会を淡々と家で取り組み続けてきてよかった、と思いました。

 

自宅学習で終わった昨年度の1年間、英語は、私の指導らしい指導ははほとんどなく、学校のリモート授業と、音読や読書と、学年相当のワークをやっていただけなので、これで大丈夫なんだろうかと親は不安に感じていたものです。

 

とはいえ、英語はまだELL対象です。今後の課題は語彙とのことで、もっとボキャブラリーを増やすように言われました。何をしたらいいのかときいても、学校の先生はたいてい「読書」としか言わないので、読書に励みつつ、ボキャブラリーを増やす手立てを現在リサーチ中です。

 

Mathについても、現状で満足してはいられません。なぜなら、アメリカ国内で立身出世を目指そうと思うと、算数を2,3学年先に進めていることは必須だからです。実際、アメリカにはそのような(算数が現学年以上の力を有している)児童生徒向けに、公教育として特別な教育を施す学校が別にあり、対象となる児童生徒はそこで2,3学年先の内容を学び、進路指導も手厚く受ける…という仕組みがあり、学力格差の再生産が行われているのです。そして、2,3学年先の算数(数学)を学ぶ…ということが、大学入試において重要なポイントだということも最近知りました。

 

わが学区は、そのような非常に高い能力を持つ児童生徒をHC(Highly Capable)と呼び、これに選ばれるとHCの子が通う専用の学校だかクラスだか(ご縁がないのであいまい)に通うことができるようなのです。親(母親)が日本人のご家庭は学力の高い子が多いようで、知り合いに何人もHCのお子さんがいます。

 

うちの子は英語が平均以下だし、たとえ面接に呼ばれてもまともに受け答えできないに違いない…と現実として可能性を考えていませんでした。でも、ここへきて、そんな可能性もあるのかも…?と取らぬ狸の皮算用をし始めました。とりあえず、算数だけでも諦めずにやってきて、よかったなと思います。

 

今後の家庭学習はどうする?

今後どの方向を目指して家庭でサポートしていけばいいのだろうか、と考えた時に、やはりアメリカの大学入試を知らなければ…と考えました。まだまだ先のことと思って先延ばしにしてきたのですが、そろそろ親の私がリサーチを始めてもいいころだろうと。そこでいろいろとブログを拝見したり、本を読んでいるうちにその面白さにどっぷりはまってしまいました。アメリカの大学入試を調べるのが趣味というか、自分の娯楽になってしまい、知れば知るほど「面白い!」と思えるし奥が深いし、根深い問題を痛感するんです。現在進行形で入試制度を勉強中なのですが、途中経過報告という形で、近々記事にしたいと思っています。