国語の教員でしたが、アメリカで子育てをして、日本に帰国しました。

高校の国語科教員を退職し、長女が1歳の時に渡米し、2022年に帰国しました。3人目も無事出産しました。

Z会小学生コース一年生を受講しています。

Z会小学生コース一年生

アメリカでは8月になると、そろそろ長かった夏休みも終わりに近づき、新年度 (back to school) だね、という雰囲気が漂ってきます。州によっては、8月から新年度が始まるところもあります。

今年は長女はkindergartenいわゆるキンダー入学です。今のところ、地元の公立小学校附属のキンダーへ入ることになっています。アメリカでは、ここから義務教育が始まります。

キンダー入学へ向けて、我が家では何をするべきか、色々考えましたが、結論として、「家では日本語で親(主に母親)が教えることしかできないから、日本語でできる限りの学習は進めておこう」ということになりました。その手段として採用したのが、Z会です。海外受講の制度を利用しています。

なぜZ会なのか?

Z会を私自身は利用した事はなかったのですが、評判は聞き及んでいました。勤務校でも学校として一部採用し、希望生徒には学校単位で受講し、添削も提出していました。生徒の返却されてきた添削を見て、私自身研究したりもしました。高校講座の話ですが、添削にはしっかりとしたマニュアルがありそうで、「そこまで手書きで書くんだ!」と思うほど細かくびっしりと赤ペンで書き込まれた添削が戻ってきます。字も機械で書いたようなきれいな字で、添削用紙がそのまま参考書になるというくらい書き込んであります。

我が家も添削を出して、漫然と家庭内だけで学習するよりは、「日本の先生に出して見てもらう」というモチベーションがあった方が良いだろうと考えました。

夫は高校生の頃受講したことがあり信頼しているし、静岡県の本社と地縁もあるので、ぜひ利用したいという気持ちもあったようです。

また、教科書準拠の内容ではないというのも選択理由の一つです。海外でも日本国総領事館で教科書はもらえるのですが、当然、該当学年にならないとその教科書はもらえないので、長女の年齢では小1の教科書がもらえるのは再来年になってしまいます。

なぜ幼児コースではなく小学生コースなのか

幼児コースでは、添削は体験学習の絵を描いて提出して、先生からお返事が来る、というスタイルです。より本格的な添削が始まるのは、小学生コースからです。我が家は、家での学習の結果(文字や計算の頑張り)を親ではない先生に見てもらって、ほめたり励ましたりしてもらいたいと考えました。それに、経験学習を絵や文字で報告する課題は、小1にもあります。ですから、大は小を兼ねるではないですが、小は幼を兼ねる、という感じがしたので、小学生コースを選びました。

講座内容を見てみても、長女ならできそうな感じがしたので、できなかったら途中で切り替えればいいと思い、ひとまずやってみることにしました。

海外受講

海外受講にすると、通常の国内受講料の2倍近い料金になってしまいます。ですから、人によってはこういった通信教材を日本の親の実家へ届くようにし、何ヶ月かおきにまとめて送ってもらっている人も多いと思います。我が家は、季節感を大切にしたいし、その時期に合った教材の方が子どもがやる気を出しやすいと思ったのと、どちらの両親もそれぞれの生活に忙しそうなので、ちゃんとやってもらえなかった時にイライラするのが嫌だったので、あえて頼まない手段をとりました。毎月30日に、翌月号が届き、大変満足しています。

丸4ヶ月以上受講してみて

日本ではまだ年中クラスにいる年齢の長女ですが、取り組む内容で全く無理なのは今のところ「みらい思考力ワーク」だけです。ちょっとこれは無理すぎました。来年以降にとっておきます。また、「自分でやっておいてね」と言ってもできないので、基本的に全部親と一緒に取り組むことになるため、自主学習用の「ドリルZ」は全部やり切れません。ですから、カラーでシールもたくさん貼れる「わくわくエブリスタディ」と、楽しい「けいけん」と、仕上げの「てんさく」だけは毎月完了するようにしています。

受講してみて感じたのは、一般的に言われているように、学齢期になる前に、幼児期に色々な体験をしておくこと、たくさんの本を読むまたは読み聞かせることは本当に大切だ、ということです。国語は音読の課題もあるし、算数だって文章題があります。どちらも音読するためには、その言葉の意味がわからないとか、全く聞いたこともない言葉は正しく発音できませんし、もちろん理解もできません。国語の読解でも、算数の文章題でも、わからない言葉だらけだったらもう取り組むこと自体が苦痛になってしまうと思います。学校の勉強で初めて文字を読んで意味を考えたり人物の気持ちを想像するよりは、それまで楽しんで本を読んでもらったり自分で読んだりしてきた方が、円滑に学習に取り組めるでしょう。

それから、これまではあまり算数を意識していませんでしたが、「匹、羽、回」などの「助数詞」は、日本語で算数の問題を解くという場面では大切なんだということがわかりました。学年が上がってからも「答え」には単位を付けて回答する必要があるからなのでしょう。私は日本語として助数詞を大切にしたいと考えていたので、なるべく子どもと一緒に適当な助数詞を付けて物の数を数えるようにしていました。花は1輪、2輪というように。英語には無い表現です。「1ぴき、2ひき、3びき…」と「匹」の読み方が変化するのは、理屈じゃなくて言い易さなので、使わないとなかなか身につかないと思います。日本で暮らしていたらなんてことない表現ですが、外国語環境では意識して使った方が良いなと思いました。

4月の最初はたどたどしく、大きな声で音読できなかった長女ですが、最近は読むスピードも上がり、よく聞こえるようになってきました。最初の方は、読み始める前に、目で一度読んでいるように見えます。また、算数の文章題も、式を書く前に「これは足し算!」「これは引き算!」と宣言しています。算数の「お話を作りましょう」(自分で文章題を作る)という課題が面白いと思ったようで、普段の生活の中でお話を作ってみています。文章題作りはオススメです。

 

8月は、更にワークが一冊増えている!

夏休みということで、「わくわくエブリスタディ」と「ドリルZ」に加えて「なつやすみエブリスタディ」が付いてきました(涙)!全部やるのは無理だと思ったのですが、これ、毎日1ページずつ日付が書いてあり、毎日シールが貼れます。31日まで毎日やれば、最後のページにシールの絵が完成し、表彰状になります。長女は表彰状が大好きなので、今のところ毎日取り組んでいます。31日まで続けられるかな?頑張れ長女と私!

↓2問目頑張ったけれど間違ってる。
f:id:nicota:20190819055406j:image


f:id:nicota:20190819055421j:image

「Z」の読み方

Z会はもちろん「ぜっとかい」と読みますが、「ゼット」はイギリス読みで、アメリカでは通じません。とはいえ固有名詞なので「ぜっとかい」と我が家では読んでいますが、「ドリルZ」を初めて見た時に長女が「ドリルズィー」と読んだため、何となくそのままそう呼び続けています。夫はこの間オーストラリア出身の職場の同僚が「Z」を「ゼット」と読んでいて、本当に読むんだと感動したらしいです。オーストラリアは、発音や使用する単語がイギリスに近いですよね。