国語の教員でしたが、アメリカで子育てをして、日本に帰国しました。

高校の国語科教員を退職し、長女が1歳の時に渡米し、2022年に帰国しました。3人目も無事出産しました。

3歳の幼児と、7か月の乳児を、一人で連れて飛行機13時間

アメリカから成田まで12時間、成田から名古屋まで1時間、計13時間のフライトを乗り切り、なんとか実家へやってきました!

途中で何度も挫折しそうになりましたが、なんとかなりました…。これはもうひとえに長女の頑張りのおかげだと思います。(何度かキレてしまったけれど…。)しかし、もう一度同じことは絶対にしたくありません。あと、目的地が日本でなければできなかったなと思います(言葉の問題で)。想定外の連続で、思い描いていたシナリオ通りには全くいきませんでした…。一応、同じことをしようとしているどなたかのお役に立てればと思い、メモしておきます。

 

予定

アメリカ(西海岸)〜成田(12時間)

成田〜中部国際空港(50分)

荷物は手荷物のバックパック一つだけにして、長女と手をつなぎ、次女のベビーカーを押す計画。搭乗口までエアバギー+マキシコシを持って行き、エアバギー は乗務員預かりです。

席は真ん中の連続した3席を確保。まだ座れない次女はマキシコシ持ち込みで対応。

一列全部使えるから、私が中央に座って子どもは両端。子どもが多少動いても隣の人とは接していないし、場所をかわれば長女は横になって眠れるし、楽勝!…かと思っていました…が…。(後にこの計画は完全に覆されます)

 

 

準備

これまでの経験から、うちの子にとっては、絵本、タブレットは(持ち運ぶ重さと荷物の量に対して、持つ時間の)コストパフォーマンスが低いと判断しました。最近買った新型のfire  free time は、家ではどんなに言っても大音量でやりたがるので、修羅場が目に見えて恐ろしいので置いてきました。(ヘッドホンは荷物になるし、耳に悪そうで使わせたくないので)

代わりに、薄い雑誌型のワークブックと絵本、塗り絵を用意しました。クレヨンも、色を厳選してジップロックに入れて持っていきます。こういうアナログの方が、かえって時間を使って良いのではないかと思いました。(後にこの計画は完全に覆されます)

映像は、席の前に付いている画面で十分だということが前回までに分かっていたので、それだけを頼りにすることにしました。

あとは、個包装のおやつをなるべく多く!お気に入りのおやつを少しずつジップロックに入れてもいいです。後々、これにかなり救われることになりました。

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実際

想定外その1

長女の隣に座れない!

利用したのはデルタ航空でしたが、なんと、マキシコシは中央の席にしか取り付けられないとその場で言われました(両脇は荷物の取り出し口の下になって危険なため)。これによって、当初の想定が根底から覆され、困難な状態を余儀なくさせられました。でももう、持ち込んでしまったものは置くしかない…。

中央3席の一列を、母親、次女のマキシコシ、長女、の順で座ることになりました。これによってほとんど長女に席から手出しができない状況になり、用意したワークブックも絵本も意味を失ってしまいました。

食事の時など、必要な時は反対側に回って長女を膝に乗せました。次女がちょうど食事の時に寝ていてくれたので、助かりました。

 

想定外その2

長女が歩けない!

上記のような状況なので、長女は食事の時間以外、席の画面を見て過ごしていました。(音は聞こえないのですが、けっこう楽しんでいました)

しかし、そのせいで全く寝ず、寝たのは離陸後の15分と、着陸直前のみ。成田に到着した時に完全に寝入ってしまって、長女をおんぶひもにもなるだっこひも(ベビービョルンのOne)でおんぶすることになりました。次女のマキシコシは、CAさんが出口まで運んでくれて助かりました。

 

想定外その3 

ーベビーカーが使えなくなってる!

さらに悲劇は続きます。飛行機を降りたところでマキシコシを設置するベビーカーを受け取ったわけですが、なんと接続部品が片方外れていて、どうしても取り付けられないのです。破損しているようにも見え、そのことでも一仕事ありました。

何が大変かというと、長女は寝入って歩けないし、次女はマキシコシに収まっているのに、ベビーカーに乗せられないのです!

長女が寝入ってしまうというのは、十分考えられる事態だったので、その場合は次女を抱っこひもで抱っこして、長女を多少無理やりなのですがマキシコシに入れてベビーカーで運ぶ、という作戦でした。実際、こういう事態にはこれまで何度かなったことがあります。

しかし、ベビーカーへの接続部品が壊れた(?)ことによって、ベビーカーとマキシコシが文字通り大きな荷物になってしまいました!これは想定していませんでした。重荷を運ぶための戦力が、逆に重荷になってしまうとは!でも、よく考えたらあり得ないことではないですけれど…。

成田から名古屋への乗り換えと、名古屋に着いてから母親に会うまでの間に、航空会社や空港の職員の方々がどなたか必ず付いて荷物を運んで下さりました。本当に感謝です。

 

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想定外その4

ー名古屋にすぐ着かない!

乗り継ぎまで4時間くらいあったはずなのですが、荷物破損の手続き等でも時間が取られ、何より移動に時間がかかりました。

もう疲れ果てて一刻も早く帰りたい名古屋行きの国内線。成田からの飛行時間は1時間にも満たないはずだったのですが、なんと全員搭乗してから離陸が1時間も遅れてしまいました。あの、飛行機の中で待つの、嫌ですよね…。長女はなぜか着席すると元気を取り戻し、また画面にかじりついて観ていました。

 

想定外その5

ー父と母の連携が取れていない!

母とさえ会えれば、全て安心…!と思っていたのですが、出口で無事会えてほっとしたのも束の間、何と母の携帯の調子が悪く、父と連絡が取れないとか。公衆電話から家にかけても、誰も出ないということで、もう何が起きているのかさっぱりわかりませんでした。

中部国際空港から最寄り駅まで電車で移動して、最寄り駅には父に車で迎えに来てもらうはずだったのに、その父がどこへ行ったのかわからないというのです。とりあえず移動したのですが、最寄り駅に着いたのは深夜。その駅にも父の姿は見えないらしく(母が探しに行ったのでよくわからない)、珍しくものすごい冷え込みで、長女の疲労も甚だしいので、仕方なくタクシーに乗りました。

帰宅すれども父の姿が見えず、家も冷え切っていてもう帰ってきたことを後悔するような状態になってしまいました…。

結局、父は最寄り駅で4時間待っていたそうです…。なんだそりゃ…。

父は、名古屋でうまく合流できたと自宅で連絡を受けてから出ても十分間に合うのに、早く家を出すぎたこと。母の携帯が壊れかけていたこと。不幸なことが重なり、辛かった旅が最後の最後まで辛いものになりました。

 

そのぶん、今だいぶ楽させていただいています。今までよく頑張った、という自分へのご褒美として、甘えさせてもらっています。子育てには口出されないし、いつでも子どもを抱っこしてくれるし、食事洗濯全部やってくれるし、ありがとう、両親!あなた達の娘で本当によかった!!