国語の教員でしたが、アメリカで子育てをして、日本に帰国しました。

高校の国語科教員を退職し、長女が1歳の時に渡米し、2022年に帰国しました。3人目も無事出産しました。

白鳥の湖とかぐや姫

ただ今日本へ一時帰国中ですが、今回は帰国前にあったことを思い出しながら書きます。

 

長女は、小さな子にはよくあるように、好きな絵本やDVDを何度も繰り返し観たがるのですが、最近の娘がはまったのが、「白鳥の湖」と「かぐや姫」でした。

2歳半の頃から「世界名作アニメ絵本」シリーズと、「日本昔話アニメ絵本」シリーズ全巻が大好きです。

 

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白鳥の湖 

ひと月ほど前からしきりに読んでほしがるのが「白鳥の湖」でした。何かが、長女の心を捉えたらしいのです(おそらく、悪魔のロットバルト)。でも、読んでいる方の私は、どうも話の展開が強引すぎるというか、納得いかなくて、読んでいて辛くなってきてしまいました。

「これは、バレエが原作だから、バレエを観た方がいいのでは!?」と思い立ち、図書館でDVDを借りました。

 バレエの代表作だけあって、何枚かありましたが、一番新しそうなのを借りてきました。

バレリーナの名前とか全然分からないのですが、私が素人目に見てもすごいオーラのプリマドンナでした…。

娘は、私が説明してあげると興味を持ち、何度も通して観るようになりました。全3幕を全部です。1日に2回観ることもあって、止めないとずっと観ていたのではないかと思います。確かに面白いんですよね。

実は私もこの歳になるまで、バレエを全幕観たことがありませんでした。バレエ漫画は好きだし、クラシック音楽も好きなのですが、なかなか機会が無くて、全部通してなんていうのは観ないままになってしまっていました。

こんなにのめり込むなんて、貸し出しではなく新しい綺麗な映像のブルーレイなんかを買ってあげようか、と夫と話しています。

色々な演者、演出、衣装によって、見比べたり聴き比べできるのが、クラシックの良い所。今後はもっと楽しみ方を広げてあげたいです。

ちなみに、物語の結末も、演出によりいろいろなパターンがあるようですが、元々は悲劇のようですね。絵本では帳尻合わせのように生き返るのが納得いかないのですが…。

 

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かぐや姫の物語

バレエのDVDを図書館で返却した頃、読みたがり始めたのが「かぐやひめ」です。そこで、うちにあった高畑勲監督の「かぐや姫の物語」を初めて娘と一緒に観ました。これは、長女妊娠中に授業が大変な時、生徒に見せるために自腹で購入したものです。一目見て「これはすごい作品だ!」と思い、即日購入しました。古典教育のためにも良いです。

原作『竹取物語』に忠実なところと、そうでないところがあるのですが、独自に変えた部分も、「本当はこうだったのではないか」と思えるくらい説得力があって、納得がいくのです。あまり書くとネタバレになってしまいますが、芥川龍之介が、『今昔物語集』などの説話を、近代的な視点で小説に仕立て上げたのと同じくらいの価値が、『かぐや姫の物語』にはあると思います!

圧巻のクライマックスは、あっさりしているのに涙が止まらない。慈悲深いようでいてあまりにも無情。何度観ても感心します。

娘もすぐにのめり込んで、やはり何度も観たがるようになりました。「かぐや姫みたいな着物が着たい!」と言うようになり、そういえば七五三だったことを思い出したりしました。女房装束みたいなものは着られないけれど、お義母さんが古い着物をリメイクしてくださったので、それを着られることになり、長女は満足。私はほっとしました。

 

かぐや姫の物語 [DVD]

うちの娘にもようやくプリンセスブームがやって来たのです。そのプリンセスは、オデットとかぐや姫でした。