国語の教員でしたが、アメリカで子育てをして、日本に帰国しました。

高校の国語科教員を退職し、長女が1歳の時に渡米し、2022年に帰国しました。3人目も無事出産しました。

そうか、長女は「年少」なんだ

皆さまのブログを拝見していると、3月ということで、日本は卒業進級の季節なんだなあと思い出しました。春ですね!アメリカは9月なので、進級はまだまだ先なのですが、何だかソワソワしてきてしまいます。

 

長女は、9月から、アメリカの義務教育が始まります。kindergarten 通称キンダー、入学です。キンダーは、私立もありますが、普通は公立のelementary に併設されていて、授業料は無料です!

 

アメリカでは、小学校よりも義務教育の始まりであるキンダー入学を盛大にお祝いするようです(facebookで流れてくる写真を見てもよくわかります)。長女ももうすぐ義務教育の始まりということで、私は何だか小学校に入学する子どもを持つ親の気持ちになっていました。キンダーでは本格的に読み書きを習うようなので、下準備は必要なのか、どれくらいのことができるようになっていないといけないのか…。

 

長女は、8月末生まれなので、アメリカでは「早生まれ」になります。クラスで一番小さい子、若い子、になってしまいます。そうなる場合、アメリカでは一年学年を遅らせる人も多いとききます。そういうところがフレキシブルでいいですよね。実際、長女のプリスクールの同じクラスに、ほぼ同じ誕生日で一歳年上の子がいます。男の子だと、学習能力面からも一年遅らせる子が多いとききましたが、女の子でもけっこう普通にいます。我が家としては、なるべく早く授業料のかからない義務教育を受けてほしいと思っているし、プリスクールの先生からも必要はないのではと言われているので、遅らせることは考えていません。(よほどの必要性がない限りは、結局、親と本人の希望次第なんです)

 

そういうわけで、プリスクールでは最高学年だし、今年からキンダー入園…ということで、長女はずいぶんもうお姉さんなのだと思い込んでいました。

ところが、日本語補習校のキンダーは4月が年度の変わり目なので、こちらのキンダー入学は来年の4月になってしまうのです。ということは、この4月から長女は日本でいうところの年中ということ?え、ということはつまり、長女はまだ今は年少なの!?

 

そんな単純なことに、最近ようやく気づきました。

 

長女はまだ年少さんなんだ…。日本でも保育園に通っていたし、アメリカでもいろんなところに通ったので、集団生活がずいぶん長いように感じていましたが、まだ年少…。なんだか、いろいろな事に焦ってはよくないな、と思いました。4月からようやく年中。焦らずじっくり母語での理解や読み書きの能力を育てよう…。キンダーに入ると途端に日本語が怪しくなるという話をたくさん聞くので…。アメリカでは、どの先生も皆一様に「母語を家庭ではしっかり教えることが大切」と言われます。近所にアメリカ人の小学校の先生と高校の先生がそれぞれ住んでいるのですが、二人とも全く同意見でした。母語の土台がしっかりあれば、外国語はいずれその能力に追いつくと。うちは親が(私が)英語できないので、それを願うしかないという感じです。

 

ちなみに、次女は3月末生まれで、日本の「早生まれ」になります。長女とは、アメリカでは3学年差、日本では2学年差になります。住む国によって学年が変わっちゃうんですね。制度に子どもを合わせる必要はないと思ってはいますが、焦ってもしょうがない、時が来るのを待つしかないということもあると思った今日このごろでした。子ども達の能力と興味に合った教育を考えていかないといけないなと思います。