国語の教員でしたが、アメリカで子育てをして、日本に帰国しました。

高校の国語科教員を退職し、長女が1歳の時に渡米し、2022年に帰国しました。3人目も無事出産しました。

アメリカでようやく娘の2歳健診

先日、2歳4ヶ月の娘を、ようやく2歳健診へ連れて行くことができました。2017年の目標を一つ達成。

自分のことで精一杯で、娘のことに手が回らなかったのを反省しています。そもそも、健康診断て、どうやって受けるのか、どこの病院がいいのか、わからないことだらけで、もう英語がわからないのが怖いし、「もう少し落ち着いたらやろう」と思って後回しになってしまいました。

幸い、娘がこの冬も元気で一度も病院にお世話になるような事態になっていなかったのです。去年の自分のブログを見ると、家族みんな体調を崩していたし、娘は常に鼻垂れだったイメージがあるので、今年はものすごく寒いのに全く鼻水も出ていないのは不思議です。やっぱり、保育園での他人との接触や、日本の満員電車が健康に関係していたのではないか、と疑っています。

 

母子健康手帳と予防接種

渡米してから3ヶ月くらい経った頃だったでしょうか。どういう経緯で送られてきたのかはわかりませんが、子どもの母子健康手帳のようなものが郵送で送られてきました。0歳から18歳まで(!)の健康診断の簡単な記録と、予防接種の記録が書き込める蛇腹折りの冊子です。アメリカには母子手帳がない、という風に見聞きしていたので、州によっては(?)こういうものがあるのかもしれません。

f:id:nicota:20170107190237j:image

渡米するにあたって、住んでいた区で英語版の母子手帳をもらっておきました。娘のために念のためもらったのですが、今現在、お腹の子の妊娠中の記録に使っています。おそらく生まれるまではこういうものはもらえないみたいなので、もらっておいて助かりました。日本語版の母子手帳を説明するのにも使えるため、娘の健診の日にも持参しました。

f:id:nicota:20170107190253j:image

実際の健康診断では、これらの冊子を使うことはありませんでした。これまで受けた注射は、予防接種の英語版の証明書を日本で作ってもらっていたので(過去の記事:渡米準備でやったこと - 国語の教員でしたが、アメリカで子育て始めます。)、それを持参しました。それを見ながら、医師がアメリカでも更に受ける必要のある注射がないか、チェックしてくれました。

その日に受けた注射の記録は、これまでの娘の予防接種などの記録が直接書かれている今までの(日本語版)母子手帳に、看護師さんが直接記入してくれました。よく見ると、一応予防接種欄は日本語版にも英語が併記されているので、わかったのでしょうね。書き方は超適当でしたが。

アメリカでは、予防接種を受けても自分で記録しておかないと何も証拠が残らない、など恐ろしい話も読んだことがあったので、どんなものかと思っていましたが、このようにきちんと記録もしてくれるし、病院に記録も残るし、オンライン通知のサービスも発達しているし、心配なさそうでした。そりゃそうですよね。日本人の何倍も雑な人たちが、そんな適当なやり方できちんと予防接種を漏れなく受けられるわけがない…。

 

健康診断の予約

次の子の出産にあたって、アメリカでは小児科医も自分で選んでおかなければなりません。とはいえ、誰を選んでいいものかさっぱり見当がつきませんでした。私はアメリカ育ちの日本人の産婦人科医の先生に診てもらっているのですが、その先生に相談したら、良い小児科医の先生を紹介してもらえました。日本語は通じないのですが、同じクリニックに勤務している女性の医師です。

年末の妊婦健診は夫が同行してくれていたので、帰りに小児科へ寄って、そのまま受付で予約してもらいました。(電話で予約しても通訳を利用できるのですが、通訳を呼び出すまでは英語だし、途中で電話が切れてしまうことも何度かあって、電話はなるべく避けたいのです)

受付時に、紹介して頂いた医師を指名します(別に紹介状とかはなくても大丈夫です)。新年早々予約は取れましたが、今度は母親の私一人で連れて来なければならないので、日本人の通訳もお願いしました(あらかじめ頼んでおけば、無料で同伴してくれます)。

 

受診

受診の日、受付まで行くと、通訳の方がすでに待機していらっしゃいました。前日に電話で連絡を受けていたのですが、妊婦健診の1回目に来てくださったのと同じ方でした。何だか自分の母親に似た雰囲気のある方なので、ほっとしました。2枚ほどの問診票を、一緒に記入しているうちに、名前が呼ばれました。

診察室へ通されると、オムツ一枚になるように言われ、看護師さんが身長体重と頭囲を測ってくれました。娘はおおむね言いなりになっておとなしくしていました。医師にきいておきたいことはないかと聞かれたので、少し小さいのではないかとききたいと伝えました。問診票できかれた内容は、だいたい日本の母子手帳の2歳健診の欄にあるようなことで、大きな違いはなかったように思います。

医師は、アジア系の同年代くらいで、賢そうだけれど優しい感じの先生でした。じっくり話もきいてくれるし、良かったです。娘の身体の発達は、ちょうどいいくらいだそうで、成長曲線の真ん中くらいでした。公園で出会う同じ年齢の子たちはほぼ例外なく大きいのですが(たまに歳をきいています)…。まあ先生が大丈夫というなら大丈夫なのでしょう。

予防接種は、日本で受けられるものは全部受けておいていたのですが、日本では実施していない予防接種と、インフルエンザの2回目を勧められました。

日本では実施していないものというのは、具体的には、A型肝炎と、Pneumococcal 13(肺炎球菌 ,PCV13)です。肺炎球菌は、日本で「PCV7」というのを4回受けていたのですが、アメリカでは「PCV13」という、より広範囲をカバーしているものを実施していて、受けた方が良いとのことだったので、受けることにしました。ちなみに、アメリカで実施していない予防接種に「日本脳炎」があり(名前からしてそうですよね)、これは3歳になってから日本で受けるつもりです。蚊が媒介するので、帰国中に刺されたら怖いので。(10月後半に帰国した際も3箇所刺されて水ぶくれになって大変でした…)

注射自体は看護師さんがします。インフル1回目の時と同じくベッドに横になって、親が上半身を押さえて太ももに注射をします。今回は3本。私は足に注意がいかないように、娘の目を見て話しかけていましたが、注射の瞬間、やはり「痛い!」と泣き出しました。と、同時に終わっていました。

早っ‼︎

目にも止まらぬ早技でした。あっという間だったので、娘も泣き続けるようなことはありませんでした。

日本だと、右腕に1本、左腕に2本という感じだったと思いますが、後で見てみたら、太もも一辺1cm四方くらいの間に3箇所注射の跡がありました。まさか同時に刺したとか?まさかね…。娘を見ていたので、どうやったのかはわかりませんでした。でもとにかく早かったです。

妊婦健診でもそうなのですが、この病院は、その日の記録や注意事項、一般的な事柄をプリントアウトして渡してくれます。

↓こんな感じでA4くらいの用紙4枚分

f:id:nicota:20170109165647j:image

育児書に載っているような内容なのですが、英語版の育児書を読むつもりはなかったので、もらったものくらいは読んでおこうという気になり、とても助かります。(低脂肪牛乳に切り替えなさい、などは日本の本には書いていないと思います)

 

帰宅

さすがに疲れたのか、帰りは車の中で熟睡。家に着いてからも2時間くらい寝ていました。この日の記憶は、特に娘のトラウマになるようなことはなく、「(先生は)優しいお姉ちゃんだった。かわいかった。」と時々思い出したように言っています。(「かわいかった」は、最近の娘の決まり文句です)

 

特に大きな問題も見つからず、よかったです。医師も信頼できそうなので、安心しました。