白鳥の湖とかぐや姫
ただ今日本へ一時帰国中ですが、今回は帰国前にあったことを思い出しながら書きます。
長女は、小さな子にはよくあるように、好きな絵本やDVDを何度も繰り返し観たがるのですが、最近の娘がはまったのが、「白鳥の湖」と「かぐや姫」でした。
2歳半の頃から「世界名作アニメ絵本」シリーズと、「日本昔話アニメ絵本」シリーズ全巻が大好きです。
白鳥の湖
ひと月ほど前からしきりに読んでほしがるのが「白鳥の湖」でした。何かが、長女の心を捉えたらしいのです(おそらく、悪魔のロットバルト)。でも、読んでいる方の私は、どうも話の展開が強引すぎるというか、納得いかなくて、読んでいて辛くなってきてしまいました。
「これは、バレエが原作だから、バレエを観た方がいいのでは!?」と思い立ち、図書館でDVDを借りました。
バレエの代表作だけあって、何枚かありましたが、一番新しそうなのを借りてきました。
バレリーナの名前とか全然分からないのですが、私が素人目に見てもすごいオーラのプリマドンナでした…。
娘は、私が説明してあげると興味を持ち、何度も通して観るようになりました。全3幕を全部です。1日に2回観ることもあって、止めないとずっと観ていたのではないかと思います。確かに面白いんですよね。
実は私もこの歳になるまで、バレエを全幕観たことがありませんでした。バレエ漫画は好きだし、クラシック音楽も好きなのですが、なかなか機会が無くて、全部通してなんていうのは観ないままになってしまっていました。
こんなにのめり込むなんて、貸し出しではなく新しい綺麗な映像のブルーレイなんかを買ってあげようか、と夫と話しています。
色々な演者、演出、衣装によって、見比べたり聴き比べできるのが、クラシックの良い所。今後はもっと楽しみ方を広げてあげたいです。
ちなみに、物語の結末も、演出によりいろいろなパターンがあるようですが、元々は悲劇のようですね。絵本では帳尻合わせのように生き返るのが納得いかないのですが…。
かぐや姫の物語
バレエのDVDを図書館で返却した頃、読みたがり始めたのが「かぐやひめ」です。そこで、うちにあった高畑勲監督の「かぐや姫の物語」を初めて娘と一緒に観ました。これは、長女妊娠中に授業が大変な時、生徒に見せるために自腹で購入したものです。一目見て「これはすごい作品だ!」と思い、即日購入しました。古典教育のためにも良いです。
原作『竹取物語』に忠実なところと、そうでないところがあるのですが、独自に変えた部分も、「本当はこうだったのではないか」と思えるくらい説得力があって、納得がいくのです。あまり書くとネタバレになってしまいますが、芥川龍之介が、『今昔物語集』などの説話を、近代的な視点で小説に仕立て上げたのと同じくらいの価値が、『かぐや姫の物語』にはあると思います!
圧巻のクライマックスは、あっさりしているのに涙が止まらない。慈悲深いようでいてあまりにも無情。何度観ても感心します。
娘もすぐにのめり込んで、やはり何度も観たがるようになりました。「かぐや姫みたいな着物が着たい!」と言うようになり、そういえば七五三だったことを思い出したりしました。女房装束みたいなものは着られないけれど、お義母さんが古い着物をリメイクしてくださったので、それを着られることになり、長女は満足。私はほっとしました。
うちの娘にもようやくプリンセスブームがやって来たのです。そのプリンセスは、オデットとかぐや姫でした。
3歳の幼児と、7か月の乳児を、一人で連れて飛行機13時間
アメリカから成田まで12時間、成田から名古屋まで1時間、計13時間のフライトを乗り切り、なんとか実家へやってきました!
途中で何度も挫折しそうになりましたが、なんとかなりました…。これはもうひとえに長女の頑張りのおかげだと思います。(何度かキレてしまったけれど…。)しかし、もう一度同じことは絶対にしたくありません。あと、目的地が日本でなければできなかったなと思います(言葉の問題で)。想定外の連続で、思い描いていたシナリオ通りには全くいきませんでした…。一応、同じことをしようとしているどなたかのお役に立てればと思い、メモしておきます。
予定
アメリカ(西海岸)〜成田(12時間)
成田〜中部国際空港(50分)
荷物は手荷物のバックパック一つだけにして、長女と手をつなぎ、次女のベビーカーを押す計画。搭乗口までエアバギー+マキシコシを持って行き、エアバギー は乗務員預かりです。
席は真ん中の連続した3席を確保。まだ座れない次女はマキシコシ持ち込みで対応。
一列全部使えるから、私が中央に座って子どもは両端。子どもが多少動いても隣の人とは接していないし、場所をかわれば長女は横になって眠れるし、楽勝!…かと思っていました…が…。(後にこの計画は完全に覆されます)
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準備
これまでの経験から、うちの子にとっては、絵本、タブレットは(持ち運ぶ重さと荷物の量に対して、持つ時間の)コストパフォーマンスが低いと判断しました。最近買った新型のfire free time は、家ではどんなに言っても大音量でやりたがるので、修羅場が目に見えて恐ろしいので置いてきました。(ヘッドホンは荷物になるし、耳に悪そうで使わせたくないので)
代わりに、薄い雑誌型のワークブックと絵本、塗り絵を用意しました。クレヨンも、色を厳選してジップロックに入れて持っていきます。こういうアナログの方が、かえって時間を使って良いのではないかと思いました。(後にこの計画は完全に覆されます)
映像は、席の前に付いている画面で十分だということが前回までに分かっていたので、それだけを頼りにすることにしました。
あとは、個包装のおやつをなるべく多く!お気に入りのおやつを少しずつジップロックに入れてもいいです。後々、これにかなり救われることになりました。
実際
想定外その1
ー長女の隣に座れない!
利用したのはデルタ航空でしたが、なんと、マキシコシは中央の席にしか取り付けられないとその場で言われました(両脇は荷物の取り出し口の下になって危険なため)。これによって、当初の想定が根底から覆され、困難な状態を余儀なくさせられました。でももう、持ち込んでしまったものは置くしかない…。
中央3席の一列を、母親、次女のマキシコシ、長女、の順で座ることになりました。これによってほとんど長女に席から手出しができない状況になり、用意したワークブックも絵本も意味を失ってしまいました。
食事の時など、必要な時は反対側に回って長女を膝に乗せました。次女がちょうど食事の時に寝ていてくれたので、助かりました。
想定外その2
ー長女が歩けない!
上記のような状況なので、長女は食事の時間以外、席の画面を見て過ごしていました。(音は聞こえないのですが、けっこう楽しんでいました)
しかし、そのせいで全く寝ず、寝たのは離陸後の15分と、着陸直前のみ。成田に到着した時に完全に寝入ってしまって、長女をおんぶひもにもなるだっこひも(ベビービョルンのOne)でおんぶすることになりました。次女のマキシコシは、CAさんが出口まで運んでくれて助かりました。
想定外その3
ーベビーカーが使えなくなってる!
さらに悲劇は続きます。飛行機を降りたところでマキシコシを設置するベビーカーを受け取ったわけですが、なんと接続部品が片方外れていて、どうしても取り付けられないのです。破損しているようにも見え、そのことでも一仕事ありました。
何が大変かというと、長女は寝入って歩けないし、次女はマキシコシに収まっているのに、ベビーカーに乗せられないのです!
長女が寝入ってしまうというのは、十分考えられる事態だったので、その場合は次女を抱っこひもで抱っこして、長女を多少無理やりなのですがマキシコシに入れてベビーカーで運ぶ、という作戦でした。実際、こういう事態にはこれまで何度かなったことがあります。
しかし、ベビーカーへの接続部品が壊れた(?)ことによって、ベビーカーとマキシコシが文字通り大きな荷物になってしまいました!これは想定していませんでした。重荷を運ぶための戦力が、逆に重荷になってしまうとは!でも、よく考えたらあり得ないことではないですけれど…。
成田から名古屋への乗り換えと、名古屋に着いてから母親に会うまでの間に、航空会社や空港の職員の方々がどなたか必ず付いて荷物を運んで下さりました。本当に感謝です。
想定外その4
ー名古屋にすぐ着かない!
乗り継ぎまで4時間くらいあったはずなのですが、荷物破損の手続き等でも時間が取られ、何より移動に時間がかかりました。
もう疲れ果てて一刻も早く帰りたい名古屋行きの国内線。成田からの飛行時間は1時間にも満たないはずだったのですが、なんと全員搭乗してから離陸が1時間も遅れてしまいました。あの、飛行機の中で待つの、嫌ですよね…。長女はなぜか着席すると元気を取り戻し、また画面にかじりついて観ていました。
想定外その5
ー父と母の連携が取れていない!
母とさえ会えれば、全て安心…!と思っていたのですが、出口で無事会えてほっとしたのも束の間、何と母の携帯の調子が悪く、父と連絡が取れないとか。公衆電話から家にかけても、誰も出ないということで、もう何が起きているのかさっぱりわかりませんでした。
中部国際空港から最寄り駅まで電車で移動して、最寄り駅には父に車で迎えに来てもらうはずだったのに、その父がどこへ行ったのかわからないというのです。とりあえず移動したのですが、最寄り駅に着いたのは深夜。その駅にも父の姿は見えないらしく(母が探しに行ったのでよくわからない)、珍しくものすごい冷え込みで、長女の疲労も甚だしいので、仕方なくタクシーに乗りました。
帰宅すれども父の姿が見えず、家も冷え切っていてもう帰ってきたことを後悔するような状態になってしまいました…。
結局、父は最寄り駅で4時間待っていたそうです…。なんだそりゃ…。
父は、名古屋でうまく合流できたと自宅で連絡を受けてから出ても十分間に合うのに、早く家を出すぎたこと。母の携帯が壊れかけていたこと。不幸なことが重なり、辛かった旅が最後の最後まで辛いものになりました。
そのぶん、今だいぶ楽させていただいています。今までよく頑張った、という自分へのご褒美として、甘えさせてもらっています。子育てには口出されないし、いつでも子どもを抱っこしてくれるし、食事洗濯全部やってくれるし、ありがとう、両親!あなた達の娘で本当によかった!!
娘の日本語状況(3歳2ヶ月 在米1年4ヶ月)
「にほんごであそぼ」のCD
週4日のスクールへの行き帰りは、車の中でCDを流しています。3歳の誕生日に実家から送ってもらった、「にほんごであそぼ」のCDです。DVDでも観ていた曲が、車の中でも聴けて、娘も喜んでいます。特にお気に入りが「べベンの方丈記」で、これだけをリピート再生しかさせてくれなかった日々が3週間くらい続きました。それくらい、大好きみたいです。何か、娘の心に響くものがあったのでしょう。10年後には原典も読んでほしいです。
CDをきいて私も勉強になることがたくさんありました。一番小さい数の単位が「涅槃寂静」っていうんですね。大きい単位は「無量大数」というのはきいたことがありましたが…。
- アーティスト: TVサントラ,おおたか静流,うなりやベベン,宮沢賢治,しりあがり寿,BANANA ICE
- 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
- 発売日: 2015/06/24
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文字を読み始める
3歳1ヶ月の頃、突然絵本の文字を読み始めました。これまでは暗記していたものを唱えるだけだったのが、本当に文字を読み始めたのです。まだ一文字一文字を別々に読んでいる感じですが、速度は少しずつですが上がってきているようです。ひらがなだけです。
文字を書き始める
iPadに入れていたひらがな練習アプリを突然やり始めました。 ひらがなが書きたいのかな、と思って、娘の名前の文字を一緒に紙に書きながら練習したら、書くようになりました。それと同時に、似ている文字も書くようになりました。(「し」と「も」など)
アルファベット練習アプリも楽しんでやっていますが、まだ書くまではいっていません。
公文のワークブック
2歳からできる、と書いてあるので、アメリカで売っているKUMONのワークを3冊買って、2歳過ぎからたまに取り組んでいましたが、3歳間近になった頃に急にできるようになりました。運筆がよくできるようになったのだと思います。
もどかしい思い
3歳になる少し前から、思っていることと、口から出す言葉がつがなるまでに時間がかかるらしく、「えーと、えと、えと、えーと」としばらく言ってから、ぽつっと言いたいことを言う、ということが続いています。本当はもっともっと言葉にしたいのに、それだけしか言葉がみつからなかったのだな、というもどかしさを感じます。
インターナショナルプリスクールの効果は?
英語に関しては、家では英語を使わないので、実際どこまで使っているのか、理解しているのかはわかりませんが、行っている「インター」の良いところは、英語ネイティブの子ども達も、あいさつ程度の日本語を話し、ひらがなのブロックなどで遊んでいる、ということです。このことによって、娘の日本語への関心が途切れることがなく、むしろ強まっているように感じられます。あとは、娘は思った以上にスペイン語が好きなようです。これは意外でした。
日本で生活している3歳児と比べると、語彙が少ないのではないか、と少し心配ですが、来月日本へ一時帰国するので、また日本語をたくさん吸収してくれることでしょう。できれば同じくらいの年齢のお友達がいると嬉しいのですが。
インターナショナルプリスクールでの1週間
これまで日本語教育を優先してきた娘ですが、この秋(新年度)からインターナショナルプリスクールへ行くことになりました。
娘のこれまでの集団生活は以下の通りです。
- 7ヶ月〜1歳9ヶ月– 日本の公立保育園
- 1歳10ヶ月– 2歳5ヶ月– 渡米、自宅で保育
- 2歳5ヶ月〜3歳 – 日本語保育園、週一回日本語教室
- 3歳– インターナショナルプリスクール入園
さて、このインターナショナルプリスクールでは、どういうことをしているのでしょうか。基本的には英語を使い、午前と午後に45分くらいずつ任意の言語のクラスがあり、全員そろってのサークルタイム(お集まり)では全言語であいさつをしたり歌ったりするらしいです。英語の他にスペイン語、中国語、日本語の先生がいます。
全員英語ネイティブの先生で、ネイティブの子ども達向けのプリスクールへ通うのは、子どもというよりは私の方がきついかなと思ってしまい、いいとこ取りのこちらの学校に決めました。(アメリカの中でもけっこう珍しいと思います)
果たして、そんなに一度にいろいろな言語にさらして大丈夫なのかと思われるかもしれません。私も最初はそう思いました。しかし、子どもの適応力というのは計り知れないものがあります。頭の柔らかいうちにいろいろな言語を聞いたり、話している人と接することは、良いことはあっても悪いことはないと思いました。しかも日本語も教えてもらえるわけです。そんなわけで、日本人の子はうちの他にも何人かいます。でも、あとの子どもはほとんど現地のネイティブという印象を受けました。
我が家(というか私)のこれまでの方針を転換して、娘を英語にもっと慣れさせようと思った理由は、娘の日本語の理解が進んできて、英語と日本語の区別がつくようになってきたことが大きいです。日本語と日本語以外の言語、という概念が彼女の中にできてきたようなのです。それならば、日本語と英語がごちゃまぜになる、いわゆる「ルー語」(笑)になることもないのではないか、という淡い期待を抱きました(こっちの小学生になると、日本語が「ルー語」になってしまう、という話はよく聞きますが…)。それに、キンダーガーテン(義務教育の幼稚園のようなもの)から英語だけの環境になると、いくら「一年もあれば英語をしゃべるようになる」と言われても、小学1年生になった時に3歳児レベルにようやくなるようではかわいそうじゃないか、と思ったのです。もしもこの国に長く住むことになるなら、義務教育もネイティブと遜色ないレベルからスタートさせないと、マイノリティにとっては圧倒的に不利になる…そういう焦りもありました。現に1歳からアメリカにいるのに、ほとんど英語ではコミュニケーションを取ることができない(する気がない)娘を見ると、ちょっと焦らざるを得ませんでした。
さて、スクールの雰囲気はとにかくアットホームです。というか、普通の一軒家です。それまで「いかにも保育園」という感じの保育園へ通っていたので、「今度からここへ通うよ」と言われて娘も最初は戸惑ったかもしれませんが、すぐに「お家の幼稚園!」といって気に入ったようです。そこで、10人ちょっとの子ども達が、草木に水をやったり、コップを洗ったり、ちょっとした料理のお手伝いをしながら、遊んだり工作したりちょっとお勉強したりするのだそうです。いいな、私も通いたかった、こんなところ…。
前置きが長くなりましたが、そんなプリスクールへ、先週から通い始めました。今日までの娘の変化を書いておきたいと思います。
OPEN HOUSE の日
新年度が始まる前日、オープンハウスといって、園児とその家族が自由に校舎の中に入って遊んだり、先生達と話をしたりできる日がありました。この日、次女の病院の予定があったためあまり長い時間はいられなかったのですが、2組の日本人家族に会うことができ、私は少し安心しました。娘も、日本語を話すお友達がいてほっとしたのではないでしょうか。翌日の1日目もすんなり行くことができました。あと、園のお手洗いで用を足すことができました(ご褒美のおやつ作戦でなんとか成功しました)。これができただけでもう万々歳。翌日からの心配がだいぶ減りました。
1日目
特に慣らし期間などなく、いきなり9時〜13時まで預けることになっていました。大丈夫かなと思っていましたが、大好きな「お弁当」を持って元気に出発(保育園は給食でした)。少し準備に手間取ったため、時間より遅めの到着になってしまいました。入り口で、やはり今日が初日の男の子が、お母さんと離れられず中に入るのを渋っているところに遭遇しました。娘も一緒に中に入ろうと先生に誘われて、そのまま入って行く娘。振り返りもしないのは、日本にいたときから変わりません…。君はいつも前を向いていて偉いと、母は思います。日中、娘の遊んでいる写真を、先生が携帯へ送ってくれました。
お迎えは、さすがに疲れたのか、車の中で理不尽な理由で大泣きしたものの(持って来たおやつが少なすぎるというもの)、ひとしきり泣いたらすっきりしたのか、堰を切ったように日本語でしゃべり続けていました。
2日目
朝、相変わらず英語であいさつはできません。でも、よく考えたら日本語保育園でもできていませんでした。反抗というのではなくて、はずかしがってできないのです。しかし、帰りの時は、日本語の先生に笑顔でバイバイできました。日本人の女の子のお友達と仲良くしているのだそうです。「Clean up(お片付け)」という言葉を覚えてきました。
3日目
朝、英語をしゃべる先生がお迎えに出て来てくれた時、車の中から笑顔で手を振れました。まだあいさつはできないのですが、娘が心を開いている証拠です。それだけで、娘が楽しく過ごしているということがわかって、嬉しかったです。
4日目
前日の夜、長女はソファから転落して、小さいもののコブができてしまうくらい頭を強く打ってしまいました。朝まで冷やしましたが、朝もまだ少し膨らんでいたので、大事を取って休ませようとしましたが、娘は「おうちの幼稚園行く!」と行く気満々でした。結局元気なので行くことにしました。
帰ってきたら「More」という言葉を覚えてきました。この頃から「r」の発音がしっかりしてきたなと思います。
5日目
「これは何色?」と聞くと、日本語と英語で答えてくれました。iPadに入れたひらがな練習アプリにも挑戦し始め、英語だけでなく日本語に対する興味も薄れることなく、むしろ強まっているのかもしれないと感じました。
6日目
スペイン語のあいさつの歌を覚えてきました。日本語では「グーチョキパーで何作ろう」として有名な「Are you sleeping ?〜」のメロディーでした。
また、家でのことですが、6日目の今日、なんと、初めて、日本語の絵本の文字を自分で読みました。それまで、表紙だけとか、一部分だけは読もうとすることがあったのですが、中身はほとんど覚えて読んでいました。しかし今日は、しばらく読んでいなかった赤ちゃん用の絵本を次女のために持ってきたところ、長女が一つひとつ文字を読み始めたのです(『かお かお どんなかお』)。ひと昔前のコンピュータの読み上げ機能みたいな読み方だったので、本当に文字を純粋に読んでいたのがわかりました。うちの子はいままでそんなことをしたことがなかったので、ちょっと感動しました。
6日間を終えてみて
英語のプリスクールへ行かせるのは、日本語がおろそかにになりそうで不安だった(というより嫌だった)のですが、期せずして日本語も強化されてきて、とても意外でした。やはり脳は刺激が多いほど活性化するのかもしれません。興味深いです。
英語ができるようになってくると、日本語への興味が失せてしまうのではないかという恐怖はまだ拭えませんが、周りに流される歳になるまではまだ時間はあるので、できるだけ自宅では日本語に取り組ませたいです。
三つ子の魂百まで。3歳のこの一年間で、娘に何をできるようにさせてあげられるか。これからが正念場です。
トイレトレーニングの夏が終わりました(中間報告)
長女は8月末に3歳になり、先週から日本語保育園を退園して、プリスクールへ通い始めました。
このプリスクールは、通うにはトイレトレーニング (potty training)が終了していることが条件になっているので、なんとか9月になるまでに終わらせる必要がありました。しかし、8月に入ってもいっこうに進まず、もうこれは9月から通うのは無理だと本当に諦めていました。
「2歳○ヶ月でオムツが外れた」「1週間でオムツが取れた」そんな記事や体験談を見聞きすると、何だか暗い気持ちになり、娘と同じくらいの子のおしりがモコモコしていない(オムツじゃなくてパンツ)と、憧れの目で見つめてしまいました。全くトイレでできそうもない娘…。2歳11ヶ月になるまで、おまるでもトイレでも、小が一度も出たことがなかったのです(ずっと以前に一度だけ奇跡で大が出たことがあります)。折しも、下の子が生まれて赤ちゃん返り中。トイトレは全く進みませんでした。
しかし、3歳になる前後、ここ2週間ほどで急に大きな変化がありました。昼間はほとんどパンツで過ごせるようになったのです。何とかギリギリ、プリスクール開始までに間に合いました。今回は、そんな娘のトイトレ経過報告を、ほぼ時系列順に書いていきます。
トイトレの始まり
2歳の間にオムツを取りたいなと思っていたので、2歳の誕生日に、おまるをプレゼントの一つにしました。便座だけ取り外して補助便座になるタイプのものです。1歳の間から、「2歳になったらトイレでおしっこしようね!」と洗脳していました。しかし、おまるにも、便座に座っても、すぐに「出ない!降りる!」と言って1分も座っていられませんでした。私もお腹が大きくなるにつれて付き合うのがだんだん辛くなってきて、しばらく中断して様子を見ることにしました。
大の処理はトイレに座って
いつの頃からか(2歳になって割と早くから)、大の処理は寝転がってするのではなく、オムツを外して軽く拭いてから、便座に座らせて拭いてあげるようにしました。これは特に抵抗もせず、そういうものなのかと納得して毎回やってくれました。こちらも処理が楽になりました。
保育園に対する誤算
2歳半から通い始めた保育園ですが、私は家にいる自分ができないぶん、トイトレを進めてくれると期待していました。しかし、「自分で行きたいと言わない限りは強制しない方針」だそうで、保育園では全く進みませんでした。他のお友達がトイレにいく姿を見ていたことは良かったと思うのですが…。
定期的に声かけ…
どんなに声かけしても、「出ない!」と言ってトイレへ行こうとしません。後からわかったのですが、うちの娘は自分で本当に行きたい時はちゃんと言ってくれるので、行きたくないと思っていたら絶対に行ってくれません。
補助便座
補助便座にもなるおまるを買ったものの、最終的にはこれを使って用を足すことはありませんでした。ただ、お子さんが好きなキャラクターものとか、使うことによってプラスになる要素があるならば、買って損はないと思います。(うちはすごくシンプルなものでした)
お姉さんパンツ その1
いくらパンツ型とはいえ、オムツをしていたらいつまでたってもおしっこが出る感覚がつかめない…。いろいろなトイトレ体験談を見聞きしていて、これだけは確実だと思いました。しかし、アメリカには「濡れた感覚が分かるけれども漏れないトレーニングパンツ」なるものは売っていないのです!アメリカのトレーニングパンツは、単なるパンツ型のオムツです!!したがって、もうこれは何度か漏らしてもらうしかないと思いました。
2歳6ヶ月頃、Target(大型スーパー)へ行って女児用パンツ6枚セットを購入。親はなるべく口を出さず、娘の好きなものを選んでもらいました。選んだのは、「ブタちゃん!」(←Peppa Pig)
おもらしの数だけ強くなれるよ
パンツを買ってから、外出するなどあまり予定の無い日に、「パンツはく?」ときいてみて娘が乗ってくるようならばはいてもらいました。ソファと夫のカーディガンは尊い犠牲となりましたが、これでオムツが外れるならば安いもの…。絶対怒らない、を遵守して見守りました。親はおもらしを恐れちゃだめ、怒ってもだめ、がっかりしてもだめ…!
次女誕生で赤ちゃん返り
2歳7ヶ月頃。もうトイトレどころではなく数ヶ月中断しました。
シール表
焦り出した2歳10ヶ月頃。おきまりのシール表を即席で作りましたが、効果は数日だけでした…(しかも一回につき何枚も貼りたがって大泣きし、修羅場に…)。うんちの欄にシールが貼られる日はやってくるのか…。
トイトレ絵本
怒涛の展開を見せる2歳11ヶ月。DANIEL TIGER'S NEIGHBORHOOD の「Daniel goes to the Potty」を、遅ればせながら買いました。内容は、お出かけ先でもトイレに行くというもの。トイレを流す音が鳴るボタンが付いています。
お姉さんパンツ その2
最初にパンツを買ってから半年。パンツの新鮮味が薄れてきたので、ここで起爆剤を投入するべく新しいパンツを選びに行きました。しかし、プリスクール開始直前で皆焦っているのか(?)品薄。キャラクターもののパンツがなく、シンプルなものになりましたが、娘はそれはそれで気に入っている様子でした。
ご褒美も必要
「パンツはかない!」「トイレでおしっこしない!」と言い張る娘にご褒美を用意します(好きなおやつでいいのです)。食いしん坊の我が子は、これが一番効いたのではないかと思います。これ以降、「トイレでおしっこ出る!」と言って教えてくれるようになりました。2歳11ヶ月、初めてのトイレでのおしっこでした。
家以外のトイレ
外出も思い切ってパンツでしてみます。子ども用のトイレがあるようなショッピングモールが行きやすいし、成功しやすいと思いました。無事できたら褒めちぎってあげました(行きたがらないようなら、ご褒美をちらつかせます)。これ以降、いろいろなところで成功体験を積んでいきます。外のトイレはパンツでないと用を足しにくいので、思い切ってパンツで行って正解でした。
車の中は、ペットシートを敷いておく
万一の場合に備えて、カーシート(チャイルドシート)には防水吸水シートを敷いています。ペットシートは本当に役立ちます。
大はこれから
昼間はパンツで過ごせますが、オムツをはきたがることもあります。そういう時は、たいてい「大」が出そうな時です。こればかりはまだオムツでしかできないみたいで、ご褒美作戦も効きません。プリスクールに行っている間は緊張していることもあって、出したいことはないようです。
夜はオムツで
調子に乗ってパンツで寝たら、二日連続でお漏らししてしまったので、夜はまだ早いのかなと思い、オムツにしています。一応、ベッドのシーツの下にもペットシートを敷き詰めています。
最終的には、本人の気持ちと身体の成長次第では
昼間のオムツ外しは何とかプリスクール開始に間に合ったのですが、これはたまたまで、本当に本人のやる気と身体次第だなと思います。親が焦っても、できない時はできないし、できるようになったらできるものなのではないでしょうか。うちもまだまだ途中なのですが、これ以上焦る要素もないので、気長に取り組んでいこうと思います…。
皆既日食の日
ちょっと前のことになりますが、現地時間の8月21日に、全米各地で皆既日食が観測されました。
我が家では、日食グラスを入手しそびれた上に、小さい子どもがいるので、太陽を観る観測の仕方は諦めていました。たとえ日食グラスを持っていたとしても、親が太陽の方を見ているだけで3歳の子どもは興味を持ってしまい、自分も見たがると思います。グラスをして見ないとだめだよ、と教えても、黒くて見にくいから直接見ちゃえ、とグラスを外してしまう…という流れは今のうちの子なら容易に想像できます…。
当日は、素晴らしい快晴でした。日本では数年前に金環日食があったのですが、そういえば東京は曇っていてよく見えなかったんですよね…(忘れていました)。欠け始めには、まだそれほど観測している人は見られなかったのですが、それでもアパートの屋上やベランダに集まっている人たちを見ることができました。これが、最大になる頃にはみんな外に出て来て、同じ方向を見上げていました。それだけで、なんだか感動的な出来事でした。
さて、我が家はというと、前述の通り、直接観察するのは諦めてネット中継を観ようと思っていたのですが、夫が待っている間にシリアルの箱でピンホールカメラを作ってくれました。これなら、子どもにも日食を実感させてあげられる!と思ったのですが、まだ何のことやらという感じでした。親だけ盛り上がっていました…。
穴を通った光が、欠けているのがわかりますか?
NASAの中継は、皆既日食直前に止まってしまった?ので観られなかったのですが、他にも色々な人がyoutubeで中継していました。それを観て、「あー!やっぱり皆既日食観られる地域まで行けばよかった!!」と悔しがる夫。数分間だけ昼間が夜のように暗くなるなんて、確かに体験してみたい。我々がいたところも、早朝くらいの暗さにはなりました。
夫は午前中仕事を休み、日食後に出勤していきました。
娘の日本語状況 (2歳11ヶ月 在米1年2ヶ月)
8月末に3歳になった長女の、2歳最後の日本語状況です。
渡米してから一年以上が経過しましたが、最近は日本語を話すお友達が着々と増えており、母子共々ますます英語を使う機会がありません。しかし、永住組親子は日本語優先、という流れに乗って気楽に過ごしています。3歳までの娘の成長をメモしておきます。
「さしすせそ」の発音
「ちゃちちゅちぇちょ」になっていて可愛かったのが、いつの間にかちゃんと言えるようになっていました。自分の名前もちゃんと言えるようになりました。昔の発音の真似すると、訂正されます。おかげで、言っていること(の生意気さ)がストレートに伝わってきて、可愛さ半減。こちらの言い方も厳しくなることが増えてきてしまい、自己嫌悪と反省をする頻度が増しました。
過去を振り返る
◯◯、赤ちゃんだった時、〜してたよね。
昨日、〜したね。
昔、〜したね。
これ、懐かしいね!
など、過去に起こったことをよく思い出して話してくれます。一年くらい前までははっきり記憶があるようです。昨日と昔の区別はまだあまりないようで、数ヶ月前のことも「昨日」と言う時があります。
「もう」と「まだ」を使い分ける
最近、使い方に気をつけるようになり、間違えると言い直すようになりました。
アニメ絵本シリーズを全巻制覇
渡米前に日本で(中古で)全巻仕入れておいた「日本昔話アニメ絵本」と、「世界名作アニメ絵本」。2歳半頃から急に興味を示し初めて、少しずつ出しながら読んでいっていたのですが、ついに全巻出し終えました。寝る前に持ってくるのは、必ずこのシリーズです。どれも楽しんでいますが、「ヤマタノオロチ」だけは怖かったのか、最初の数回だけでその後はほとんど触れようとしません。グリム童話、アンデルセン童話、イソップ寓話にも最初に日本語で触れられたのは、よかったと思います。その後英語で読んだとしても、「あ、これ知ってる」と思えるといいなと思います。英語のfairy taleの絵本を借りてきても、知っている話だと興味を持つようです。といっても英語で読んでも全然聞かないですが。(私も自分の変な英語を聞かせるのはどうかと思います)
日本の昔話も大好きです。最近よく読んで欲しがるのは、「おむすびころりん」と、「ぶんぶくちゃがま」。
※ただし、このシリーズ、中には文章が良くないものもあるので、全巻はオススメしません。
他に、こぐまちゃんシリーズ、ぐりとぐらシリーズも全巻揃えて日本から持ってきて、全部出し終えています。
宮崎アニメも全編制覇
これも渡米前に日本で仕入れておいた、宮崎駿全集です。全て最低一回ずつは観ました。再生回数は、ハウル、ポニョ、千と千尋あたりが多いです。お友達がハウルが好きだということで、影響されてよく観ました。怖いと思うんですけれどね…。親はトトロが好きなのですが、意外と観ていません。
最近図書館で米林監督作品を発見して借りているのですが、そのへんのこともまた記事にしたいです。
DVDは日本語で!
英語だと理解できないのが気になるらしく、日本語再生できるものは日本語にしてもらいたがります。図書館で借りるDVDは基本英語なので、気に入ったものはあきらめて?文句言わずに観ていますが。
干支を唱える
お正月に一度教えた干支を、最近になって唱え始めました。やはりアニメ絵本がきっかけです。自分は午年、というのも言うようになり、妹や親やお友達の干支もきいてきます。面白いです。干支は、中国の文化がルーツなので、アメリカなど西洋文化圏では陰暦の正月の時に登場することが多いと思います。日本のとは微妙に動物に違いがあります。羊はヤギのこととか。イノシシじゃなくてブタとか。
車の中ではCD
退職する時に先輩の先生からいただいた日本語の童謡や手遊び歌のCDを、保育園の行き帰りに車の中で聴くようにしたら、喜んで、ほぼ全曲覚えて歌っています。車の中は退屈なので、CDは良いです。 他のCDも増やしたいです。
助数詞
何かを数えるときは、なるべく助数詞を使って数えています。「いっぴき、にひき、さんびき…」「ひとり、ふたり、さんにん…」「いちまい、にまい、さんまい…」こういうのは、覚えるというより、慣れですよね。
文字や数字
あまり進歩は見られないように感じます。自分で読もうという意志が無いようなのです。相変わらずの丸暗記でしのいでいます。さすがにひらがなはだいぶ読めるようになってきたようです。
秋からインターナショナルプリスクールへ
この夏で、お世話になった日本語保育園を退園し、主に英語を使うインターナショナルプリスクールへ行くことになりました。基本は英語なのですが日本語、中国語、スペイン語の先生がそれぞれの言葉で話しかけてくれる面白いところなので、通い始めたら娘の様子をご報告したいと思います。